🏥 父の転院・総合病院→整形外科7/29日(2/2回)鯨の回でもある。
これ⬆️の続き。
なんだかんだで、整形外科に到着した時、7/29の午前10時30分にはなっていたと思う。
これは病院を責める意味ではなく、昨今の事情として仕方のないこととして記述するのだが、一週間の転院でも再入院のためのPCR検査は必要だし、それ以外にもレントゲン等複数の検査が必要になった。
一階の待合で待っているときに、父の荷物を本人にも確認しながら分別する。
雑誌と聖書。本人が「世界の名画」を要求はしたものの、実家にはそんな題名の本は見当たらなかったため、代わりに入れていた。どちらもいらないと言う。
「え、聖書いらんと?」
「そんなものはいらん。」
…このエセ信者が!
(父は一応プロテスタントの最大宗派であるバプテスト派の信者であり、近所の教会に通っている。)
まあしかし私も聖書に特に思い入れはないので、退院の時の荷物は軽い方がいい。聖書は重い。回収。
オムツと尿取りパッドは順調に減ってはいるがまだあることを確認し、手付かず未開封のボックスティッシュが2箱あることを確認して、荷物をまとめていく。
母がやたらと差し入れていた半袖シャツとパンツは枚数が多すぎるようだったので(病衣なのと暑いのとオムツなので使っていない)、3枚ほど残して回収。
紙袋🛍(大)一つ分は持って帰るくらいにまとめたところで、あるものの存在を思い出した。
入れ歯の片方。
総合病院で存在を聞かれたが、使わないからと本人が言って、実家に置き去りにされていたやつ。
「ああ、そういえば、入れ歯持ってきたんよ。
これないとちゃんと噛めんし、また誤嚥したら困るやろ、入れとくね。」
「いらない!
それは全然合わんし、使わないからいらない。」
あ?と思ったが、本当に言い出したら聞かないので、仕方がないので持ち帰る(勝手に入れておこうかと思ったが、こうなると入れておいても使わない)
それから父が検査に行き、いつの間にか薬事部門の前に移動していたので、荷物ごとそちらに行くと、ちょうど薬剤師さんが出てきた。
薬剤師さんが色々確認していくと、キクイモイヌリンについてはどうやら総合病院では服用を禁止されていたらしい。まあそこそこ強いサプリなんで、そう言うこともあるんだろう。
薬の確認は、複雑で一筋縄ではいかなかったのだが、アレルギーの質問の時に事件は起きた。
「何かアレルギーはありますか?」
「あ〜、僕は鯨🐳が食べられなくてね〜、あの脂身がね〜。」
は?
51年生きてきて初耳ですが?
なんならまだ私が子供のころ、家で出された鯨の刺身🐳、独り占めする勢いで美味しいって食べてたよな?
というか、鯨肉は驚異的にアレルギーを起こしにくい食材なんですが何か?
一般社団法人 日本捕鯨協会さんから鯨肉の保健的機能性シンポジウムのページ
それはあんたの好き嫌いやろ!
薬剤師さんをも困惑させながら、病棟に行く看護師さんが迎えに来るのを待つ。
薬剤師さんに既往歴を聞かれた時にも父は聞き捨てならないことを言っていた。
「僕はね、胃癌で胃を全摘した後、『肺癌ですね。』って言われて、その後検査したら『肺がんが消えてますね。』って言われたんだよね。」
いや実はこの話、聞くのは初めてではない。
ただ、父の胃癌の告知の時には、家族が呼ばれて一緒に告知されたのだ。肺癌は、父の病院に付き添うこともあったが、一ミリも医師からは言われていない。そのため、父の言には私は今まで懐疑的であった。しかも「治っている」と言われたら何をどうしようもない。
ただ。
薬剤師さんが立ち去った後にも、喋り続けていた父が言った。
「先週ね〜、お医者さんが肺に炎症があるって言って、肺癌の話をしたらえらく慌て出してバタバタしてたんだよね〜。」
いや?
や?
…それ、絶対、急遽転院になったの、自業自得じゃね?肺癌疑われただろ?
正直どっと疲れた。
父が看護師さんに車椅子を押されて病棟に向かった時には、既に午を回って12時16分になっていた。
投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。