![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88495071/rectangle_large_type_2_6c9dc0ba6a428626bf97cbe5235f603c.png?width=1200)
人生初の食事介助
先日、人生で初めての食事介助をする、という方のサポート、というよりは、教えるために入った。
この職場での初、ではなく、人生で初。
教えるにあたって、何となくではあるが、自分の人生初の食事介助はどうであったか、を振り返り、さすがに詳細までは覚えてはいなかったのだけれど、残されたメモを読む限りは、さまざまな情報をまとめ上げるのには苦労していたのがわかる。
さてどうしたものか、と思ったけれど、私はすなおに、自分の大事にしていることを伝えることにした。
それともうひとつ、あくまで、ここでのやり方、ということも伝えることにした。
ようは、それがすべてではない、ということだ。
私が大切にしている食事介助というものは、
「安全に楽しく食事ができる」
である。
それが、私にとって一番大切なことであり、食事介助をする基本だとも思う。
食事は安全に提供されるものだと思う。いくら早く終わらせようとしてパクパク食べさせ、結果飲みこみ確認を怠って誤嚥させることはありえないし、安心感もないであろう。
食事は楽しいものである。楽しくなければ気持ちも下がり、意欲は低下するであろう。結果、誤嚥のリスクも高まるし、そもそも食べられなくなってしまうこともありうる。
それだけ、危険性のあるものだという認識を持ちながらも、楽しめるような声かけ、雰囲気を作ること。
それこそ、支援の役割だと思う。
それぞれ、大事にしていることは違うと思う。どうしていきたいか、それぞれ。そうした自分の想いを持ちながら、介助にあたること。教わったことがすべてではなく、自分がどうしたいか、考えること。
そんなことも大切にしてもらえたら、と願っている。
その方にうまく、伝えられたかはわからないけれど。
この先、さまざまな経験をしながら、どんな存在になっていくのか。
少しでも、何か、感じられるものがあったなら、幸いだなぁ、と思う。
いいなと思ったら応援しよう!
![ふみ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77885766/profile_525038203dbf1eb8d46e93141d145a1b.png?width=600&crop=1:1,smart)