ため息が溜まる
気持ち悪い
そう吐き捨てられたような、ため息が、私の胸の中に溜まっていく。聞こえるようにそうしたのか、それとも、無意識なのか、それはわからない。けれど、私は気づいてしまった。
その場ではお互い笑顔であった。話しを終えた途端に、であった。
私は、どうしたらよかったのだろう。
話し合いの中で、決まればいいと思っていたし、ついひとりでやってしまう私の生来のものがよけいなことを生み出さないように、とも思っていたけれど、もう、遅いのだろうか?
溜まっていく、しだいに、溜まっていく。胸の中はいっぱいになり、溺れそうなくらい。
私の何がいけなかったのだろう。
私の何がいけないのであろうか。
何にも、何にも、わからない。
けれど、それはどうしようもないことだ。
もう、どうしようもない、ことなのかもしれない。
私が何をしたって、何をしなくたって、結果は何も変わらない。だって、私の姿なんて、誰にも見えていない。見えているのは、気持ち悪い、ただ、それだけのことだろう。
私のことなんて、誰も知らない、誰も見てない。だから、何も変わらない。いてもいなくても変わらないんだ。私の存在なんて、意味のないものだろう。
だから、仕方ない。
私はそのため息を胸に溜めて、精一杯の笑顔を向けて会釈をし、場を離れた。
せめて、せめて、相手が、これ以上不快にならないようにーーいや、きっと、これさえも不快につながるのかもしれない。
私は、どうしたら、よかったのだろう、な。
いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。