私が感じたもの

　あぁ、これまでやってきたことは、すべて無駄であったのだろうか。意味のないことであったのだろうか。

　なんだろう、すべて、これまで行ってきたこと、すべて、否定されているように感じる。

　そう、感じてしまう。

　まるで、何にもしなくていい、と、そんなことを言われているように、思ってしまう。

　そんなことない、って、きっと、言うと思う。言うと思うし、実際そうなのかもしれない。

　けれど、たとえそれが事実であったとしても、私の感じたこの気持ちや想いがそれを許さない。私の中の真実が囁く。そうなのだ、と。

　それは、やさしさからかもしれない。
　配慮いただいただけなのかもしれない。

　それでも私には、そんなふうにしか思えなかった。

　私が捻くれているのだろう、私がおかしいのだろう。

　そうであったとしても。

　私には、そんなことしか、感じ、られなかった。