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夜明けの まっしろな 世界

 夜が明けて、眩いばかりの白い光が静かに、静かに、降り注いでいるのがわかる。

 心地よい響きの静けさとは、こんな世界のことを言うのであろう。

 まっしろな朝 はじまりの朝 

 空白を彩る絵筆は今、ここから、ここからもう描き出されている。

 それはどんな色合いの世界になるのだろう。

 私が頭や心で思い描いているものと、この手から生み出されるものは、合致するのだろうか。

 大晦日にしても、元旦にしても、それは切り抜かれた一日であって、いつもと変わらない一日のはずなのに、どうにもこうにも意識してしまう。それは自分でも不思議なことなのだけれど。
 日が変わる時間にしても、他の日と何も変わらないただの1秒、ほんの数瞬、たまゆらのごときではあるものの。何がこんなに変わるのだろう。違うのだろう。それは今も、説明ができない。

 その刹那までをどう過ごそうか、その後をどう過ごそうか。考えてしまう。

 そうして、元旦は、どうしてこうも晴れやかな空を見せてくれるのだろう。雲ひとつない晴天。

 私の持つ元旦のイメージは、風が強く、鮮やかなほど晴れやかな、空。それはたぶん、これからも変わらない。なんとも、不思議なものだと思う。

 まっしろな朝 まっしろな一日

 あまりにも白い、白いと思える、一日。

 それをどんな色に、絵にしていくのか。

 まずは、思い浮かべて、みよう。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。