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千文小説 その1199:深信
こんにちは、上村元です。よろしくお願いします。
iPad、iPod、MacBookは、それぞれ、一台ずつ。
iPhoneだけ、7と、14 Proの、二台。
iPhone12 miniは、もう再設定しない。
…iPhoneは、今後、Proシリーズを継続購入することに、決めたんだよな。
では、なぜ、7を、リセットしない?
電子書籍も同期できない、バッテリー保ちもよろしくなくなってきた、先々代を、どうして、いつまでも取っておくの?
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
炬燵の中、爆睡の愛猫に、布団の裾で、換気の風を送りつつ。
天板の上、五台並んだ愛機たちを見やって、ため息をつきます。
iPhone7を、片付けたいわけではない。
ただ、不思議なのです。
ほとんど同じサイズなのに、12 miniは、とっくに引退で、7は、未だに頑張っているなんて。
その差は何に由来するのか、物書きとして、とても気になる。
ちなみに、iPhone7の実質上の後継機である、SEシリーズを、今後、購入する可能性はあるの?
…ないな。
年齢的にも、用途的にも、入門編/簡易編は、身に合わない。
そういう意味で、7を保存しているのではない。
そして、今代の14 Proに、不満は、まるでない。
できることなら、このまま、どこまでも、連れ添いたい。
残念ながら、OSの期限で、SIMカードは、移さなくてはならないだろうが、機体自体は、永久続投。
決して、リセットも処分もしない。
…というのを、7と14 Proに、同時に、言えてしまうというのは、どうなの?
12 miniには、言えなかったのに。
二股の性悪男のようなことをして、平然としているには、何か、相応のポリシーでも?
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
iPhoneというデバイス自体が好きであることは、確かです。
が、iPhoneなら、なんでもいい、わけではない、ということは、12 miniとの軋轢で、証明された。
そして、予算の都合上、あらゆるiPhoneを買って、相性を試すことはできない。
したがって、次代を購入する際には、ある程度、シリーズとか、スペックとか、当たりをつけて、この辺かな。
手探りではあるが、確信を持って、ふさわしい一台に、決めなくてはならないのだが。
…このまま、Proシリーズ継続で、果たして、いいのか。
無印シリーズとやり直す機会は、与えられないのか。
もしくは、自分から、機会をつかみに行かなくていいのか。
iPhone7は、現行では、SEに近いとはいえ、れっきとした、無印。
カメラのレンズの数が、異なるくらい。
…そこ、なのかな。
二眼では、落ち着かないということか。
iPhone7、無印の第五世代のiPad、第六世代のiPod touchは、一眼。
MacBookには、アウトカメラはないので、ゼロ眼。
iPhone14 Proは、三眼。
しかし、iPhone7は、ブック型カバーを装着しているため、実質、ゼロ眼。
これは…。
まさかの、ビンゴ?
レンズが、大事?
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
呆然として、もう一度、愛機たちの外観を、精査します。
iPhone7と、MacBookは、つるんと板状。
iPadは、ぺたりとステッカー。
iPodと、iPhone14 Proは、リングでごつごつ。
堂々と、カメラレンズをさらしているのは、iPhone14 Proのみ。
…そうか。
iPhone12 miniは、レンズ周りのデザインが、なじめなかったんだな。
一眼なら、カバーとかリングとかステッカーで、目立たないようにすること。
三眼なら、とことんごつく、いかにも立派、を押し出すこと。
二眼なら、…どうしたら良かったのか。
愛猫を起こさないよう、そうっと立ち上がり、本棚から、小さな箱を連れ帰り、蓋を開けます。
白い背面に、銀縁の、黒いレンズが、縦に二つ。
なんとも言えない。
どうにもできない。
これは、僕のiPhoneではない。
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
iPhone14 Proも、三つのレンズのうち、二つは、縦並び。
基本形は、踏襲しているのに、どうして、横に一つ、レンズが加わっただけで、安心するの?
現行最新のiPhoneも、縦二眼だけれど、そちらには、萌えないの?
どうしても、三眼がいい、その理由は?
…わからない。
自分のことなのに、筋道立てて、説明できない。
でも、やっぱり、もう、一眼も二眼も、買わないな。
将来、iPhoneのProシリーズが、四眼になったら、どうするか。
そうなっても、SEも、無印も、選択肢にはない。
謎の確信を深めながら、日々、生きて、書きます。それでは、また。