![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/168420009/rectangle_large_type_2_11e82500b399024538130b0024f1e427.jpeg?width=1200)
千文小説 その1195:望遠
こんにちは、上村元です。よろしくお願いします。
久しぶりに、最寄りの電器店を訪れ、じっくりと、売り場を見て回りました。
やっぱり、僕は、iPhoneが好きだ。
最新モデルの、縦二眼も気になるし、もちろん、三眼も。
資金が許すなら、毎年、買い替えたいくらい。
対して、やっぱり、iPadには、愛がない。
かっこいいね、とは思うけれど、無印でもProでも Airでも、似たり寄ったり。
どれでもいいんじゃない、となって、いまひとつ、買いたくならない。
せめて、クローゼットに眠っている、無印の第九世代に、ケースを付けてみたら?
アクセサリーコーナーで長考するも、…いや、いいかな。
結局、買わずに、店を後にしました。
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
炬燵の中、爆睡の愛猫に、布団の裾で、換気の風を送りつつ。
天板の上、静かに並んだ、五台の愛機たちを見やります。
iOS搭載機器に関しては、iPhoneのProシリーズを買い継ぐということで、決着を見た。
iPadも、iPodも、追加しない。
残るは、MacBook。
先ほどの店では、MacBookの店頭販売は実施しておらず、MacBookについては、やっぱりこうだね、という確信は、得られなかった。
こうして、部屋で眺めても、…どうなんだろう。
Windowsよりは、MacBookだよね、くらいの感想しか浮かばず、MacBookが好きかどうか、義務で付き合っているだけなのか、判然としない。
判然としないまま、なんとなく、毎日使っていて、問題はないのだが。
一つ、言えることがある。
僕は、少なくとも、この機体を、noteの記事執筆にしか、使いたくない。
電子書籍を読んだり、ミュージック・ビデオを観たり、インターネット検索をしたりは、できれば、したくない。
そう思っていることは、どうやら、確からしく、よほど、iPadが充電中、とかでなければ、プライベートタイムには、開かない傾向にある。
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
じゃあ、新型iPadを買って、キーボード付きカバーを添えて、簡易版ノートパソコンにして、使えばいいのでは?
やってはみたものの、惨敗。
カバーというカバーは、廃棄処分、本体は、リセットのうえ、封印。
もう二度と、同じことをする勇気はない。
残る可能性としては、初めから、専用キーボードのない、iPad miniを購入し、完全に、無印の第五世代の後継機として、すり替える。
でも、小型のiPadより、iPhoneが、好きなんですけど。
となってしまい、いまいち、そちらへも、向かえない。
…やっぱり、MacBook、必要だよな。
本業だけではなく、プライベートでも、仲良くお付き合いしたい。
友達に、なりませんか?
しーん。
しーん。
…まあ、当たり前だよな。
急に、そんなこと言われても、僕だって、どぎまぎしてしまう。
まして、相手は、一般に、感情はないとされている、無機物中の無機物、ノートパソコン。
心を開く、以前の問題で、心って、何?
哲学的な領域に足を踏み入れざるを得ない、実に無謀な試み。
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
しかし、実際問題、MacBookと親しくならないことには、先へ進めない。
iPhoneには、画面とバッテリーが小さ過ぎるという限界があり、どんなに好きでも、あらゆるデジタル作業を負担させることはできない。
iPadで代用できれば、万々歳なのだが、無印の第九世代ともめ抜いたことで、その線も、潰えた。
無印の第五世代が、あと十年保つとは思えないし、将来的には、SIMカード入りのiPhoneとMacBookの二台で、業務と日常を、回していくことになる。
頼むよ、MacBook。
せめて、もう少し、出番が多くなってくれないか。
必要最低限の関わりしか持ちません、では、いかにも、冷淡。
どうして、僕は、なかなか、MacBookに、触ろうとしないのか。
先代のAirの際は、バッテリーが、あまりにも速く減るものだから、かなり節約傾向にあったけれど。
今代の、13インチのProは、購入後、まもなく三年になるも、バッテリーの最大容量は、未だ、100%。
今のうちに、じゃんじゃん使わないと、ほぼ新品のまま、OSの期限が切れてしまう。
…なんて、下心満々で、友達になりましょう、とか言ってるから、信用されないのでは。
どうなの?
実のところ、僕は、MacBookを、どう思っているの?
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
書けていれば、それでいい。
その他は、使っても、使わなくても、どうでも。
…それだけ?
それだけ。
…真の友達への道は、かなり、遠そうです。それでは、また。