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2024年に出した同人誌まとめ


明けましたおめでとうございます。
(と、例年この記事では挨拶しているのですが、すっかり正月も遠くなってしまいました)

2024年に出した同人誌は2冊、寄稿を2本させて頂きました。
これら全てを上半期に実行した反動か、やり切った感は凄まじく…
下半期は準備期間として過ごしていました。

昨年の装丁は、比較的スタンダードな仕様です。
特殊仕様ではない代わりに、印刷所選びの決め手など少し別の観点も含めて話していこうと思います✌️



1冊目:定番仕様 +デザイン依頼

2024/5/4発行
A5/64p/オフセット印刷
(通販: https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031149183)


装丁・仕様

印刷所:初版 ホープツーワン①
    再版 スズトウシャドウ②
表紙:①アートポスト180kg/②アイベスト白180kg どちらもマットPP
本文:①コミックルンバホワイト/②美弾紙ホワイト


どうせ本出すなら何か装丁も凝りたい派の同人女のため、スタンダードな仕様は久しぶりでした。
というのも、この本は続編を出すかもしれないと当初より考えていたため、再版しやすい仕様というのは決まってました。

実はこれを書いている今まさに、先日年始のイベントで無事続編を発行できました!
折角なので、発行直後の新刊も少し含めて書いていこうと思います。私が語りたいので。


★初めてのデザイン依頼

今回表紙とサークルロゴを、同人誌デザインを手掛けているデザイナー様に依頼しました。
昨今は商業レベルにクオリティの高い同人誌も多い中、こういった選択肢もあるのか…と一度お願いしてみたかったのもありました。

何でもそうですが、表紙とか、画面ひとつでバシッと決めるのって本当に難しいなと思います。
いつもは本文がある程度見えたら、追われるように考えて唸りながら作成している表紙ですが依頼するとなるとそうもいかない。

具体的なイメージがあまり無かったため、
どシンプル全身立ち絵を描きキャラ毎にデータを分けてお渡し、かなりざっくりとした要望(シンプルめ、エモい雰囲気重視)と簡単なあらすじを送りました。
トリミングや配置もほぼお任せしたのち、W表紙は先方からご提案頂きました。

W表紙って…かっこいい…!!

タイトル文字が話の内容と合っていて好きです。文句なしお気に入り表紙となりました!
サークルロゴは頒布物や昨今HOTなウォーターマーク、サイン等に積極的に使っています。

★印刷の微妙な差異を楽しむ

左:初版、右:再版(データは全く同じ)

表紙は初版・再版でかなり色味が違っていて、いっそなんか面白いです。正にブルベ・イエベという感じ。
本文用紙も、気持ちコミックルンバホワイト(初版)の方がより白く感じるような…?

左:初版、右:再版
(墨の濃さが全然違う)

初版のホープツーワンはスミの濃度が淡く綺麗なのがとても好みで是非この本はここで刷りたい!と決めました。
私の原稿はベタやトーンが多く画面が黒くなりがちなので、少しでも軽い印象に…なったかなと思います。

印刷が薄いという訳ではないと思うので、本当にインクのそのものの濃度が淡いのか…?とても気に入ってます。

ちょっとだけ、つい先日発行した続編含めて話します。

上:美弾紙ホワイト、下:美弾紙クリーム
(似た雰囲気の夜景コマで比較)

続編では本文にクリーム色の用紙を使いました。めちゃくちゃ良い。

最初は「思ってたよりクリーム色…!」と違和感ありましたが、読み進める内に気にならなくなり暖かみを感じる好印象。
こちらはスミ濃度しっかり目で(別印刷所)、加えて主線太めの作画を意識したため淡さ加減はそこまで感じなかったです。

印刷所サンプルや他の方の本を参考に、全体のイメージ&吟味に力を入れた1冊でした。



2冊目:単色刷り

2024/6/30発行
A5/18p/オフセット印刷(本文:AMスクリーン)
(通販: https://ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/item/040031168370/)

装丁・仕様

印刷所:大陽出版
表紙:モダンクラフト 162kg
・単色刷り(深緑・DIC644)
遊び紙:クラシコトレーシング イエロー
本文:アドニスラフ


昨年、大陽出版で2色刷り(スミ+銀インク)の本を出してそれがとても綺麗だったので、似た仕様で再度お願いしようと決めました。

当初はスミ+深緑の2色刷りを予定していましたが、締切の関係で単色へ変更…。
版も分けて考えてはいたけど、かなり難しかったです。
昨年は「光らせたいとこだけ銀インク」と考えていたものが、「ここは緑と黒かけ合わせる」になるだけで頭が混乱。まあ未遂でしたが…次回リトライしたい。

結果、クラフト紙に深緑という味のある風合いが生まれたのでまぁヨシです。
表紙全面に描いた木造建物をクラフト紙で表現するの、良すぎるな… 
内容はただのエロ本なんですが、コンセプト等に拘るのも楽しいな〜と思いました。


★推し印刷所:大陽出版

大陽出版さんは薄い本でも製本がしっかりなので安心感あります。
(前回より表紙本文ともに薄い用紙のため極小数の波打ちはしょうがない)

あと締切遅め(なのに安い)。
前回は早割だったので心配になるくらい安かった記憶…

そうこの1年ちょっとですっかり限界原稿の仲間入りを果たしてしまい、締切遅い印刷所探しに毎度必死です。
使ったとこのある印刷所で、品質も良く締切遅めなのは今回挙げているホープツーワン、価格も良心的なのは大陽出版かなと(個人の好みです)。


(おまけ)ポストカード、ポスター印刷

印刷所:おたクラブ
用紙:エスプリVエンボス180kg-ギフトライン

ジュンブラ併せでポストカードを作ったのでそちらも備忘録。

こういうザ・特殊紙!も使ってみたいけどなかなか思いつく話の本には合わない…
でもポストカードなら気軽に合わせられる!最高!

普段出せない雰囲気のイラストとカード、正直かなりお気に入りです。
お気に入りばかりか?気に入らなきゃ作りませんこんなもん

そして写真下地に映り込ませているのが布ポスターです。印刷綺麗なのが伝わるかと思います

設営写真で失礼します
(ちょうど2024年出のもの全部映ってる)

B2/布ポスター/昇華転写印刷
印刷所:グラフィック

ポスターの文字情報は第一にカップリング名、次点にサークル名がモットーです。
スペース配置入れると1回しか使えないし捨てるの悲しいから…

サークルロゴが出来たのと、話の内容に合った物をと2枚目を作ったので、使い分けたり机下に貼ってみたりと試行錯誤中です。



2025年の目標


とにかく優良入稿。
あれっこれ昨年も書いたな…?

今年こそ落ち着くから!とも毎年言ってる気がします。もう駄目だ…

先日年始に発行した本で長めの話が一旦ひと区切りしたものの、まだまだ描きたい話、やってみたい装丁が尽きない。
なんか、イベント合わせで本出すのめっちゃ大変だなって思いました。今更?ゆるやかな体力低下の気配を感じており…

とはいえ私が漫画を書く最大原動力が「紙の本を作りイベント現地で頒布」なので、なかなか通販やwebのみに切り替えられず…オフイベが好きすぎて…。

両立ができないオタクのため2025年もウダウダ管を巻きつつも、マイペースに活動できたらと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

🍐


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