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Photo by
eiitiaoki
また伝え間違えたか。
三年生の先輩たちが引退して、長男は野球部の最上級生になった。そして、昨日から新しいチームで、大会にのぞんでいる。
背番号は7。一桁ってかっこいい。なんだか一気に頼もしく見える。
昨日は二試合あり、二試合とも5番ファーストで出場したが、快音は響かず、ノーヒット。いくつ空振り三振を見せられただろうか。今日も一試合予定されている。今日こそは快音を!と力が入る。
第二試合だと言うので、球場までは陸橋など勾配は厳しいが、リハビリも兼ねてのんびり自転車で行こうと考えていた。10時半ぐらいに着けば問題ないだろうと思っていた。
9時過ぎ。部員の親からLINE。「始まってるけど来ないの?」
やられた。得意の伝え間違いだ。あのやろう!
前回は、○○中学校だと伝えられたが、本当は○○東中学校だったというオチ。今日は、第二試合だと伝えられ、本当は第一試合だったというオチ。
汗だくで、自転車をこぐ。
暑い。
暑い。
必死にこいで、20分で到着。暑い。暑い。
出ているだろうか。
打順は5番のところで回ってきた。
出ているようだ。
結果は、今日も得意の空振り三振。
何回見せられんの。これ。
ふーっ。
次の打席は、代打を出され、ベンチに退いた。
ガクッ。
わざわざ来て、これかぁ。
また山あり谷あり、急勾配の道のりをこいで帰る。
暑すぎる。
汗だくで帰宅。
お義母さんのお見舞いに行っていた妻も帰宅。
「せっかく行ったのに、また空振り三振見せられたわ」
「ただいまー」
長男が帰ってきた。
現れるやいなや
「すみません!第一試合の間違いでした。」
「すみません!来る前にホームラン打ちました」
は?
おもいっきり、ガシガシと坊主頭をなで回してやった。
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