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缶コーヒーの甘いヤツ

缶コーヒーが好きだ。
甘いヤツ。
コーヒーも好きだ。
豆で淹れるヤツ。
しかし、コーヒーを飲みたいから缶コーヒーを買う訳ではなく、缶コーヒーというジュース(食品表示上のジュースの基本的な定義は、「果実の搾汁若しくは還元果汁又はこれらに砂糖類、はちみつ等を加えたもの」である為、この場合「ジュース」と言って良いものではないのだが...)が飲みたいのだ。
自分は缶コーヒーに「コーヒーの様な味のする甘い飲み物」を求めている為、基本的にはブラック無糖の缶コーヒーは買わない。
ボクもイイ大人なので?そんなに量は要らないし、美味しいヤツが欲しいから、いつも買うのは「Dydoデミタス」の1択だ。なんなら箱で買っていたこともある。
まぁコレがまた、わたしの求める缶コーヒーという奴を大変良く解っていらっしゃる。
世の中がどんどん微糖ブームになっていく中でもDydoデミタスは甘いヤツを固持し続けた。
アレは微糖とか言いながらアセスルファムなどの人工甘味料を使用して口当たりも軽くしようとしているのだが、わたしはどうもあの人工甘味料の味が苦手なのだ。
いや、別に鼻息の荒いオーガニック信者とかでは全然なく、旨けりゃ人工だろうが小人が夜なべして作っていようがどうでも良い人間なのだが、単に味が嫌いなのだ。
微糖なのだから、砂糖をちょっと(微量)にしとけよ‼︎と思うのである。
大体缶コーヒー飲むヤツがカロリー気にしてんじゃない!という話だ。
だが、各メーカーに遅れたものの、Dydoデミタスにも微糖がラインナップされ、そこにはシッカリと「奴ら」が入っていた...。
Dydoお前もか...。まぁ、既存のデミタスが無くなった訳ではないので良いのだが、何か悲しい様な寂しい様な心持ちであった。
それでも砂糖もちょっと入れている辺りにDydoの甘さやコクに対する拘りが垣間見える仕様であった(ちょっとと言いつつ砂糖は34%減。つまり従来の66%も砂糖を使用している!)

しかしだ、時に2017年9月‼︎、いつもの自販機を見ると見慣れないオレンジのデミタスがあるではないか!
「甘さ控えた微糖」と書かれたソレは「微糖」以上に人工甘味料を彷彿させ、「甘くてイイんだよ莫迦!砂糖無くすんじゃねぇよ!」と憤らせるに充分だった。
しかし、よく見ると「糖類45%減」と書いてある。人工甘味料使用のものは「糖類不使用」「糖類0%」と書いてあるのが常だ。
もしやと思って買ってみると
「原材料名 牛乳、コーヒー、砂糖、クリーム.....」
砂糖!!! 砂糖だと!?
そしてなんと!人工甘味料が消えている‼︎
父さん!微糖は本当にあったんだ!?
Dydoは「微糖」から人工甘味料を省いた本当に砂糖がチョット入っただけの微糖を出してくれたのである。
先程の憤りから一転、自販機の前でジャンピング土下座からの全力万歳三唱をしたい気持ちでいっぱいだった。
しかも微糖以上に甘くない!(人工甘味料分減ってるんだからそらそうだ)
Dydoのデミタスに対する自信を伺わせる匙加減だ。
缶コーヒーのミルクと甘さはコーヒー感の薄さを補う為には必要不可欠なモノだったのだが、デミタスは、Dydoはやってのけたのだ。

だが....、やっぱり甘いヤツがイイのであまり買わない。(オイマテ
実際一応は糖分を気にしてこの「甘さ控えた微糖」なら甘いヤツから切り替えても吝かではないとまで思っていたのだが、なんと「甘さ控えた微糖」は途中で消えてしまいしばらく見ることがなかったのだ。
今年はどうやらDydoデミタスが発売されて30年の年らしい。
今日、緑色にリニューアルした「甘さ控えた微糖」を見つけて懐かしく思い起こしていたという次第。

当然、これを機に切り替えるのも吝かではない。

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