ちょっとウクライナで寿司握ってくる
こんにちはNARUです。
明日から2週間ほどウクライナに行ってきます。
東欧ジョージアに移住して1年半がたち、ジョージアでの生活はすっかり日常になりました。
少し振り返ると、僕がジョージアに渡ってすぐの2022年の2月、ウクライナ戦争が起きました。
ロシアの隣国であり、旧ソ連でもあるジョージアではすぐに国会議事堂前でデモが起き、生涯戦争と無縁に生きてきた僕にとっては衝撃的な出来事でした。
それからというものの、ロシアから移民がジョージアに数万人規模で流れてきたり。
露骨にロシアンヘイトを示すお店や、壁にはロシアを否定する文字がたくさん書かれていたりと、避けようとしてもこういったものが嫌でも目に入ってくるようになりました。
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でもこの、嫌でも目に入ってくる戦争から生まれた色々は、1年もたつと慣れてきてしまうもので。
最初はドキドキして眠れなかったり、ニュースやSNSにある戦争関連の情報に張り付いていたりしていたのですが、気づけば普通に生活を送っている自分がいました。
物価や家賃が上がったり、ロシア人の友達が増えたり変化は確かにありましたが、戦争を意識することは明らかに減っています。
でもどこかでずっと引っかかっている部分が自分の中にはあって、生きている間に比較的身近に起こった事件が風化しかけてしまっているモヤモヤをすこしでも解消したい。というのが今回の渡航の目的です。
実際現地に行ってこの引っ掛かりが解消されるのかわからないし、さらに悪化するかもしれないですが。
ただ言えるのは、頭で考えてモヤモヤするより行動にうつした方が早いということ。
行った後だったら少なくとも今よりは解像度高くこの問題について考えられるようになると思うんです。
ノマドワークをしていて、かつ隣国のジョージアに住んでいる僕だからこそできることなのかなとも思っています。
誰に頼まれたわけでもないし、使命感みたいなものではないです。ただ、自分が行きたいから自己責任で行くだけです。
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きっかけをくれたのは1人の日本人でした。
彼はジョージアに住んでいたのですが、戦争が起きてすぐに単身ウクライナに行き、全て自己資金で車や物資を調達して、ボランティアチームを作り炊き出しを行ったり、危険地帯を移動して物資を届けたりするようなヒーローみたいな人です。
彼がジョージアに一度帰国した時にたまたまお話をさせていただくことがあって、お寿司を振る舞ったのがきっかけでした。
会ってみて感じたのですが、頭がキレて、行動力があって、肉体的にも強い(マッチョ。卓球でボコボコにされた)、今まであった人の中で彼は1生物として最強に近いんじゃないかと思ったんです。無人島に連れて行くならこの人!みたいな。
ある種の憧れみたいなものが生まれたんです。
もっと色々話を聞いたりしたかったのですが、その時はあまり時間がなくて。
だったら僕の方から行って近くで見て学ぶしかないなぁと感じたのです。戦争関係ないですが。
少し戦争が落ち着いた後、彼はそのままウクライナに残って飲食店を開店しているので、そのお店で寿司イベントをさせていただくことにもなっています。
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僕が行く場所はウクライナの中でも西側に位置するLviv(リヴィヴ)という都市です。
ロシアはウクライナの東側に位置しているので、戦地からはかなり離れています。戦地近くから避難してきたり、ポーランドへの出国待ちの方達がいまは多くいるそうです。
寿司イベント以外に何をするかは全く決めていません。
現地に行って、その場で得た情報をもとにボランティアなり発信なりできたらと思っています。
使命感はないと言いましたが、関心はあってもどの情報を信じたらいいのか分からないという友人は沢山いるので、どこまで拾えるかは分かりませんが、戦争に限らずリアルなウクライナの情報をお届けできたらと思います。
美味いものも食べる。レシピも覚えてくる。
【今日の一曲】
空港への移動途中のバスで無償に聴きたくなった。やたらエモくてギターの下手うま感が好きな曲です。
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