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ポッケからするめいか14

親戚の多いしょうさん家。

実はしょうさんは、8人兄弟の上から5番目。
そして、妻のミキさんも、8人兄弟の末っ子。

隣の家にはしょうさんの弟家族が住み、
しょうさんの実家は歩いて5分ほどの距離。

ミキさんの実家も同じ市内で、車で30分もあれば行ける距離。

叔父、叔母、従兄弟、はとこ、
とにかく近所や同じ市内にギュッとしていて、
それ以外の親戚もみんな日帰りで会いに行ける距離に住んでいる。

近所で親戚にばったり遭遇はよくある事です。

親族の関係は概ね良好で、よく集まっては食事に行ったり、時々旅行に行ったりしていた。

例えば、旅行や親族の冠婚葬祭がある時は、大型バスを貸し切り、大型免許所持者の叔父や従兄弟が運転をしていた。


ある年、しょうさんの妹家族としょうさん家族でアスレチックのあるテーマパークへと行った時のこと。

その時は普通車2台で行きました。

テーマパークに着いて駐車場へ入ろうとした時のこと。

駐車場入口が混雑していた。

いっぱいかぁ、、、

そう思いながら駐車場内に目をやると、
あれ?空いてるじゃないか!?

まだ半分くらいは空車がある。

駐車場入口は混雑していて騒がしかった。

なんでだ?そう思って様子を見に行くと、
入口を塞ぐかのように軽自動車が駐車されていた。

なぜ??
しょうさんたちはもちろん、その場に居合わせた来場者たちも首を傾げていた。

今思うと、
おそらくしょうさんたちが着くしばらく前は、駐車場は満車だったため、そのテーマパークにどうしても入場したかったある来場者が、

うちは軽自動車だし、
入口だけど端に寄せて駐車しても、
まあ、いいよね。

と思って駐車したんじゃなかろうか?

(そのテーマパークは田舎にあって、駐車場もきちんと整備されていたわけではなく、
広い空き地が等間隔に植えられた木で囲まれていて、
空き地の一部分だけ車が入れるように空いていた。)

とにかく、駐車場には空車がある。
入口の軽自動車さえなければ、入場できる。


んじゃ、車どかすぞ。

軽自動車をどかせばいい。
しょうさんの一言で、
しょうさんと、
しょうさんの妹夫婦と、みきさんで
軽自動車を囲んだ。

せーのっ!
の、掛け声で軽自動車を持ち上げると駐車場内の空いたスペースに動かしました。


すごい!力持ち(驚)!
道ゆく人たちはみんなびっくり。


よし。これで駐車できるど〜。
無事に駐車できたしょうさんたちは、
その後みんなでアスレチックやゲームをしてテーマパークで楽しく過ごしました。


軽自動車の持ち主は帰宅時、
駐車場所が変わっていることに、
きっと驚いたことでしょう。


漫画みたいだけどほんとの話。
軽自動車なら、
人間が持って動かせます。

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