ポッケからするめいか90
ミキさんの長兄。
しょうさんもミキさんもお互い8人兄弟です。
2人とも実家が農家です。
しょうさんは8人兄弟の上から5番目。
ミキさんは8人兄弟の末っ子。
しょうさんは中間っ子だったので家の手伝いによく駆り出され働きました。
ミキさんは末っ子なので上の兄弟達には沢山甘やかされて育ちました。
ミキさんはミキさんの母親が40歳の時に生まれた子です。
今では珍しくありませんが、昔は早くに出産する方が多かったので末っ子のミキさんは自分のお母さんが周りよりも結構年上なのが恥ずかしかったそうです。
家は農家でみんな毎日朝から晩まで畑仕事に忙しく、学校から帰ってもいつも家の中は誰もいないことが多かったです。
だからカバンを置くとすぐにミキさんも近くの空き地や畑に行きみんなと遊んでいました。
学校行事があるときは、ミキさんのお母さんはミキさんが嫌な思いをしないようにいつも着物を綺麗に着こなして学校へ来てくれていたそうです。
家にいる時と違ってお化粧をして凛とした姿でくるのがミキさんは嬉しかった。
ミキさんと1番上の兄とは16歳離れていました。
兄は都内まで電車で仕事に行っていて時々和菓子やおもちゃなどミキさんにお土産を買ってきてくれました。
学校で具合が悪くなると自転車で迎えにきてくれたり、
遊びに連れ出してくれたり、
末っ子のミキさんを沢山可愛がっていました。
だから、
長兄が自分のお父さんだと思っていました。
小学校低学年までずっとそう思っていて、
家にいるミキさんの本当のお父さんは、
じぶんのおじいちゃんだとおもっていました。
え。このじいさんが私のお父さんなの、、、
と思ったそうです。
これは大家族あるあるでしょうか。
遠い昔の話を時々、ふいに懐かしく話すミキさん。
その度に娘さんは、まだまだ知らない親の一面があると感じるのです。