ポッケからするめいか③-1
しょうさんの家の電気代は高いです。
冷暖房を使わない春や秋でも2万。
冷暖房を使う夏や冬は4万近くなります。
この金額にもちろんミキさんは毎月発狂。
電気代が高いことには理由があります。
しょうさんといえばにんにくです。
しょうさんにはそのときそのときのマイブームがあるのですが、にんにく好きは8年継続中です。
地元のスーパーへ行くと10粒くらい入って2000円くらいで売ってる黒にんにく。
初めはガンや動脈硬化に効くからとなんとなく食べ始めたのだか、その味と食感の虜になったしょうさんは、いつしか自分で作れないか?と考え始めました。
作りたい!やりたい!ほしい!などと思ったら即実行するのがしょうさんです。
しょうさんには、川本さんという友達がいます。
川本さんは世話好きで物知り。何かわからないことがあれば、聞くとなんでもわかりやすく教えてくれます。
なにかわからないことがあればしょうさんはなんでも川本さんに電話します。
今回も早速、川本さんにどうしたら大好きな黒にんにくを家で作れるだろうか?と相談しました。
すると早速次の週、
黒にんにくの作り方を調べてプリントにまとめてきてくれました。
黒にんにくの作り方は、ざっくりいうと炊飯器ににんにくを入れて長時間保温にしておくのだそうです。
そこからしょうさんは黒にんにく作りを始めます。
黒にんにくは買うと高いが、自分で作るならスーパーでにんにくを買ってくれば良いだけなので安く上がる。
しょうさんはそう思いました。
ちょうど、しょうさんの息子さんが以前一人暮らしで使っていた小さな炊飯器があったのでそれを使うことにしました。
でもこの黒にんにく、
2週間も保温状態にしないとできないのです。
2週間も待って出来上がるのは10個程度。
これじゃ足りねぇ。待っていられねぇ。
せっかちなしょうさんの黒にんにく作りは、このあとどんどんエスカレートしていきます。