ポッケからするめいか52
しょうさんは破天荒。
そして妻のミキさんは、
実は心配性。
40を超えた頃に独立したしょうさん。
周りの方のおかげもあり、
ありがたいことに現在も会社は継続中。
もちろん今までに何度も大波小波はあったが、
おかげさま続いている。
しょうさんが独立した当初は、
やっていけるのだろうか?と心配だったミキさん。
子供たちもまだ小さく不安も大きかった。
しかしいつのまにか子供たちも大人になり、
一区切りつくと年の功もあるのだろう、
あまり心配しなくなった。
ところが、元々の性格は健在で、
今は他のことに向けて何かと考え込んでしまうこともある。
周りを巻き込んで。
かつてよくミキさんが娘さんに話していた決め事があります。
ある時、
テレビの情報番組で、
【家に強盗が入って人質になってしまった。】
みたいな再現VTRがやっていたことがあった。
家で人質になっている最中、
外から電話がかかってきてもだいたい強盗は、
『余計なこと話すなよ!さっさと電話に出ろ!』
と、言います。
そんな時強盗には気づかれないように電話相手に助けを求める合図を伝えれば良いのではないかと、
ミキさんは考えました。
もし家にミキさんが1人でいる時に強盗が入り、
人質となった時、
そうとも知らずたまたま娘さんが外から家に電話をかけてきたとします、、、
ミキさんは娘さんにこう言いました。
『もし、あんたが私に電話をかけてきた時、
私が人質になってたり、命をねらわれるような緊急事態にあったとしたら、、
「ピックにごはんあげたよ」って言うからね。』
※ピックは昔飼っていた愛犬の名前です。
要するに愛犬のことなど聞いてもないのに、ミキさんが勝手に話してきたら、
私がピンチにあるんだと気づけよ!
そして警察に連絡しろよ!
ということです。
こうして合図を決めておけば、
いざと言う時助かるからと。
娘さんもミキさんに似て心配性なので、
うんわかった!私もピンチのときそうするね!
と言いました。
そしてまたある時こんなことも、
私が死んだら会社の通帳はどこどこに、、
暗証番号は◯◯◯◯!
この中に◯◯が入ってるから、、
これらを一気に娘さんに伝えてきました、
しかも小声で。
お母さん、何て言ってるのか聞こえないよ。
と娘さんが言うと、
誰が聞いてるか分からないからっ!!
と逆ギレします。
だったら筆談で話そう
と、娘さんは言いました。
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