Gram Parsons [Grievous Angel] Reprise MS-2171
グラムパーソンズの最後のスタジオ作品のオリジナル盤が昨年秋頃に手に入りました。
このアルバムはほとんどの曲において盟友でもあるエミルーハリスがコーラスを付けていて、裏ジャケには「With Emmylou Harris」ときちんとクレジットされているので言ってみれば共作でもあります。
実はこのアルバムはグラムが73年の9月19日にユシュアツリーで亡くなった後74年1月にに発売されます。
グラムとエミルーは恋相関係ではなかったですが、かなり親しいのでグラムの奥さんが嫉妬し、本来は表ジャケにこのエミルーもクレジットされるはずでしたが、奥さんが辞めてしまって裏ジャケに書かれた。という事です。
空の青さのバックと真ん中の薄い青のグラデーションにグラムの写真がカッコいい。ですが、遺影のような感じもする(実際そーなんだけど)
この作品は例えばジャニスの遺作となった「パール」のようには売れなくて、アメリカでは195位が最高位。
しかし、その後徐々に評価を上げ現在に至ります。
堂々と描かれたエミルー表記。後はクレジットとパーソナル。
他のメンバーは、アルパーキンス、バニーレドン、NDスマート、勿論ジェームズバートン、そしてリンダもコーラスしてます。
もう一枚紹介します。
この時期の最後のツアーの記録でこのアルバムも紹介しておきます。
Gram Parsons and The Fallin Angels -Live 1973
このツアーが終わってから「Griavous Angel」の制作に入ったのではないかな?
ツアーメンバーはエミルー、NDスマートら、エミルーとハモる「Love Harts」は涙なくては聴けません。
Impression
1974年、この時期カントリーロックはすでにブームが去って(いたと思う)イーグルスはロック色が強くなり、サザンロックも台頭しグラムもロックの中では厳しくなってきたと思いますが、この作品の中は名曲が多くあります。最後のカントリーロックの作品と言っても過言ではないかも?
My Favorite Songs
Return of the Grievous Angel
エミルーとのハモが見事に決まってます。オープニングからゆるーいカントリーソング。ギターはバーニーレドン。
I Can't Dance
これぞカントリーロック。カントリーダンス踊るにこれほど相応しい曲も無いです。アルパーキンスのペダルスチールが決まります。
Bress Buttins
ミディアムロッカバラード。こーいうテンポが一番グラムパーソンズの魅力が一番出ると思います。なぜかこの曲はエミルーのハモが無い。
Medley Live from Northern Quebec
(a) Cash on the Barrelhead ~(b) Hickory Wind
異常な盛り上がりを見せるライブ録音。もう笑えて来る。(b)は勿論ザバーズの「ロデオの恋人」の曲です。
Love Harts
この二人のハモ、感動以外にないです。
グランパーソンズトリビュートではキースとノラジョーンズがハモリました。
もっと言えば、恥ずかしながら、自分の披露宴の最後に嫁さんと弾き語りでこれやった(爆
Las Vegas
まさに血沸き肉躍る怒涛のカントリーリック。
エミルーのバージョン見つけました。
Label
USリプリーズのオリジナルWマーク無し。カタログNoはMS-2171。マトはA-1 B-2です。
なかなかオリジナルでこの盤を探すのは難しいです。
Labe
Sierrdという名前のレーベル。カタログNoがGP-1973 というのが洒落てる
ふと、グラムがドラッグや酒などやらず、ずっーと生きていたら、どんな音楽に進んでいたのだろう?。普通にカントリーの世界に入ってクリスヒルマン辺りとバンドやっていたのでしょうか? なんて思ってしまいます。