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Grateful Dead [ American Beauty ] Warner Bros WS-1893
グレイトフルデッドの最高傑作(私はそうは思ってませんけど)の「アメリカンビューティー」です。1970年発表。
前作でコーラスワークを重視しルーツ的なアプローチをしますが、この作品はさらにそこを進めコーラスではCSN&Yか?と惑うくらいの見事なアンサンブルを聴かせてます。
アメリカンビューティーとはアメリカの代表的な薔薇の名前、薔薇を真ん中にしてその回りをおどろおどろしいタイトル文字、バックの木の模様。
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デッドにしては、なかなか洒落たデザインだと思います。初期の頃は変なジャケばかりでしたが、この頃からマシになっていきます(爆
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裏ジャケです。かなり意味不明の裏ジャケです、太陽の賛歌、アオクソモクソアと同じようなコンセプトで真ん中に写真を持ってきていますが、それまではメンバーの写真など、でしたが、これは全くわかんないです。
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メンバーはジェリーガルシア、ボブウェア、フィルレッシュ、ビッグペン、ミッキーハート、ビルクルーツマンの鉄壁の6人ですが、このアルバムを最後にミッキーは一時バンドを離れます。
ゲストはデビットグリスマンなど。
Impression
デッドのアルバムでも代表的であるこのアルバムですが、先にも書いた通り最高傑作では無いが非常に聞きやすいアルバムであると言えます。初期の、へんてこりんなサイケ(どうやって文章にしたらいいかわかりません)音楽では無いし、この後の壮大なテーマを持ったアルバムでも無いし、アリスタに移ってからの変にヒット曲を意識した作りでも無いし、とにかくわかりやすいのです。
ちなみにデッドの最高傑作はなにか?との問いに自分的に答えると「特にない!」と断言できます(オイッ)
しいていえば90年台のライブ盤の「Without A Net」かなー。初めてデッド聞く人には断然このライブを僕は勧めます。私も何度も挑戦したデットでしたが、「どーも無理っぽいなー」。と思ったいた矢先、このライブを聴いてようやくハマったのです。
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残念ながらCDでしか持っていませんけど。
My favorite Songs
Box Of Rain
ツインアコのコードリフから緩るーいボーカル。ボーカルはフィルでしょう。コーラスでガルシアが被るとほぼ同じ声に聞こえる。父親の死に向かう息子の心情を歌っているらしい。
Suger Magnolia
ここで大好きなボブウェアー登場!。デッドの代表曲でありライブでの定番になる曲。映像でも観客はみんな踊ってしまう曲です。ちなみに、Magnoliaとは木蓮のことです。デッドのライブで2番目に多く演奏された曲です。
Candyman
イントロから溶けそうになるガルシアのボーカル、しかしウェアのリズムギターがズンズン入ってきて引き締まるのです。サビのコーラスは3声コーラス。かなり長い曲ですがダラダラと一気に聴けます(汗
Ripple
シングルカットされた曲です。グリスマンのマンドリンが効いてます。サビのマイナーコードに移る所のマンドリンはライブではピアノで代用です。後半のコーラスも聴いてて気持ちいい。
Attics Of My Life
3声コーラスで最初から最後まで、CSNのようだ。誰がどこを歌っているのか全く不明。フィルのベースが不気味に鳴っています。まるでお経のようにも聞こえる。
Truckin
最後は代表曲となるトラッキン。トラック野郎の事を歌ったロードソングと思っていましたが、実はそうではなくて、バンドの麻薬捜査の事を歌ったそうな。ライブだと毎回10分超えますが、我慢して聴いてるとトリップします。ボブが出だし間違えるところがカワイイ(笑
Label
ワーナーのグリーンレーベルのオリジナルです。マトリクスは両面1です。
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ところでこのアルバムの非常に解らない所があるのですが、中古相場があまりにも差が激しく、私はこの盤を2.000円でオークションで買いましたが、オークションでは2万円からスタート、なんてのもあるし、モーファイ盤も7千円からだし、さらに以前落とそうとしたアメリカンビューティーは最後には6万もの高値で取引されたことがあるのです。
このアルバムに6万はないでしょー(汗。 それとも何か特別に値があがる要因でもあったのだろうか?。そーいえばレーベルにスカルローズのマークが入った盤も確認しました、高価なのはそれかもですね?
そういえば昨年、フィルレッシュも急逝してしまいました。ボブウェアーくらいは最後に日本に来てくれないでしょうかね?