Buffalo Springfield[Buffalo Springfield Again] Atco SD-33-226
アメリカのロックの歴史上、そのメンバー構成、活動歴などから、つい幻のグループなどと形容されてしまう、バッファロースプリングフィールドのセカンドアルバム「Buffalo Spring Field Again」をUS盤のファーストプレスです。
1967年10月発売、メンバーはスティーブンスティルス、ニールヤング、リッチーフューレイ、ブルースパーマー、デューイマーチン。
活動期間はわずかに2年くらい、スティルスとヤングの軋轢、確執、メンバーの麻薬逮捕、などトラブルばかり続いたバンドですがそれが肥やしとなりこの2枚目のアルバムはまさに歴史的名盤といわれています。
裏面のサンクスクレジット。総勢79人の人が書かれています。この中にはクラプトン、ビートルズ、ディランを始め影響を受けたアーティストが目白押し。
音のほうは、かなりぶっとい音でA面1曲目のMrSoulから一気最後のBluebirdまでに聴けます。これはステレオ盤なんですが音の解像度が素晴らしいです。
Impression
全体に緊張感と軋轢が感じられるアルバムですが、すでにニールヤングはもうグループをやる気がないように全くバンドとは離れたBrokunArrowという、シンフォニックな楽曲をやっています。
ヤングとスティルの鍔迫り合いを中和するようにフューレイのカントリータッチのA、B面とも2曲目も素晴らしい出来、すでにこの後に結成するポコの路線が確立しています。
My Favorite Songs
Mr Soul
ニール作、勿論元ネタはストーンズのサティスファクション。ニールはソロの時、アコベースでもよくやります。
A Child's Claim to Fame
フィューレイ作。このカントリータッチが二人に緊張感和らげてる気がします。2011年の奇蹟的なフロント3人の共演。
Bluebird
はスティルスが作った曲の中でたぶん最高傑作だと思います、曲の展開力の凄さ、こんな曲は2度と作れていないですね。
Rock & Roll Woman
これも、スティルスの代表曲。
Label
レーベルはATCOのパープル&ブラウンと呼ばれているもの、この後の再発盤のレーベルはイエローと呼ばれるものに変わりますが、それは沢山流通されていますが僕は運よく初回プレスを1700円で手に出来ました。
カタログナンバーはSD33-226。AFC-67118 マトはAとなっています。
わずか3枚で解散(実際は2枚、最後は解散後に作られた)し時代を駆け抜けたこのバンドですが、わが国でこのグループをリアルタイムで楽しんでいた人は皆無だと思います。
はっぴいえんどのメンバーくらいでしょうか?
なんといっても日本盤はこの後に発展していったCS&Nがヒットした後にようやく出たそうなんで。