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Bobby Whitlock [ Same ] Dunhill DSX-50121
ボビー・ウィットロックのソロデビュー作です、以下簡単な略歴。
デラニー&ボニーらに見出されデラボニ&フレンズの一員となってクラプトンらと共演しその後クラプトンと二人で作品を作り出し、カールレイドル、ジムゴードンを仲間に入れてデレク&ドミノスを結成。デレクとはもちろんクラプトンの事です。そしてロックの金字塔 「Layla and Other Assorted Love Songs」 を発表するもその後すぐ解散。そしてこのソロアルバムが発売されたのです。
私のコレクションの中で一番スワンプなのはこれだと思ってるアルバム。
(かなりゴスペルに近いような気もする)
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ドミノスではキーボードでしたが、このアルバムではアコを弾いている写真が多く使われています。なかなかシンプルでカッコいいテクスチャー加工のジャケですねー。
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裏ジャケです。このアルバムはレイラの延長線上にあるアルバムだと思うのです。ただしボーカルはクラプトンもうらやむスワンプ全開の気性の激しそうな熱いボーカルスタイルなんですが。
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ゲイトフォールドジャケの内側、アコの弾き語り写真です。そして右のページ。恋人か奥さんでしょうか、ツーショット写真です。
少し気になる文を見つけました。A-2の「Song For Paula」ですが。
この曲は、なんとパティーボイドの妹であるポーラボイドにささげる、という文献を見つけたのです。Written for Paula Boyd, the sister of models Pattie Boyd and Jenny Boyd.
いったいこれはどーいう事なんだろう?
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もちろんパティーボイドとはジョージの嫁でクラプトンが恋してレイラを作ったのは言うまでもありません。
Impression
ボビーは幼いころからゴスペルやったりして、ソウルフィーリングもあふれる歌は、クラプトンよりはるかに歌は上手い、ソングライティングも素晴らしいと思うのです。
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レイラでは、I Looked Away Keep on Growing Tell the Truth Why Does Love Got to Be So Sad? 等をクラプトンと共作しますが、ほとんどの曲でクラプトンが主旋、ボビーが高音のパートのコーラスという感じになっています。そしてアルバムの最後のThorn Tree in the Garden(庭の木)は完全にボビーの曲で彼が歌っています。
因みに私の場合「Layla and ~ 」は最後にこの曲を聴くために他の曲がある。と言ってもいいこの曲が程好きなのです。
基本的にLAスワンプの主要メンバーで作られているようですが、ジョージとクラプトンも沢山の曲に参加しています。
ただしジョージっぽいギターの音はあまり聞こえてこないのですけどねー
My Favorite Songs
Where There's A Will There's A W
ボニーとの共作。大勢カバーしてます。クラプトンとジョージが弾いてます。最後のスライドはジョージらしい。ボビーのスワンプ当たり曲(笑
Song for Paula
例の曲です。たぶん内容は激しいラブソングなんだろう。レイラ並みに(笑
後半の盛り上がり方が尋常でない(爆 よほどポーラが好きなんでしょう。
A Game Called Life
「庭の木」とほぼ同じような感じのナンバー。たぶんこのリズムが一番得意なんでしょう。
Country Life
バックのコーラスはボニーブラムレット。たぶん姉御的な存在なんだろうな?
Back in My Life Again"
ゴスペル色全開。聴いていると倒れそうになります。ホーンも入り分厚い演奏。
The Scenery Has Slowly Changed
ロッカバラード、ここでのクラプトンのソロは最高です、ストラトのハーフトーンが満喫できます。
Back Home in England
最後は少し大げさに歌われるバラード。レイラの最後に訪れる静寂感がここでもあります。
とにかく激しい曲調はスワンプ爆発大会、スローな楽曲はすべて「庭の木」と同じ感じ、捨て曲は1曲もありません。
Label
レーベルはダンヒルです。マトは薄くて読み取れないです。
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実はドミノスのメンバーはクラプトン以外はレイラ以降あまりパッとしないです。
カールレイドルは5年ほどクラプトンとともに活動しますが30代半ばでガンで死んでしまいます、ジムゴードンは実の母親を殺してしまい無期懲役のまま牢獄で死んでしまうし。ボビーは4枚程アルバムを出しますが、そのうち忘れられた存在に。(3枚目からキャプリコーンに移籍)
しかし、2008年頃にクラプトンと共演したビデオがUPされました、ベルボトムブルースをボビーが歌っています。
感慨深いです。レイラの共作された楽曲はボビーにとっては勲賞なんでしょうねー
このようにほぼクラプトンと対等レベルでレイラを作ったのですが、なぜか脇役的な扱いを受け、解散後はあまりパッとしなかったようですが、このソロは本当にイイです。
因みにセカンドアルバムは熱すぎで私には少し無理、先日売りました(笑