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John David Souther [ Same ] Asylum SD-5055

イーグルスの次に出たのが、ジョンデビットサウザー(以下JD)のファーストソロアルバムです。

JDはデトロイト出身ですがその後LAに移り、グレンフライとディオを組んでアルバムを出すも不発。

その後デビットゲフィンに説得されアサイラムから1972年にソロデビュー。

しかし売れずに今度はクリスヒルマン、リッチーフューレイとバンドを組むもこれも売れず、再度ソロの「ブラックローズ」を出すもやはり売れず、イーグルス、ジャクソンが売れるのになぜこの人が売れないのだ?と思っていたらコロンビアに移籍し「You’re Only Lonely」の大ヒットを放つ訳です。

ロングブランチペニーウィスルからソロ、イーグルスに分裂


が、しかしこの人、超がつくほどの寡作で、40年近い活動歴でもソロはわずか数枚、バンドで2枚、ディオで1枚くらいしか作品出していないのです。


このアルバムカバーはイイ感じですね。内容はいかにもSSWのデビュー盤という感じです。このころはまだJDサウザーという表記ではなくフルネームです。この後はすべてJDになっていると思います。

JDは、楽曲提供は非常に多く、リンダはもちろん盟友でもあるイーグルスなど多くのヒット曲がJDが絡んでいます、一時期は6人目のイーグルスとも言われ、ジャクソンブラウン、ジェームステイラーとも非常に仲が良く、言ってみればLAの裏大御所であると言っても過言ではないですね。


ちなみにイーグルス関係では「我が至上の愛」「ドーリンドルトン」「ニューキッドインタウン」「ハートウェイクトゥナイト」「サッドカフェ」辺りが共作になっています。

裏ジャケ、このなんとなく危なさそうな雰囲気とあのかすれ声で、かつてはジュディーシル、リンダとも浮名を流しています。

Impression

このアルバムのバックメンバーは僚友のグレンフライ、この後ソロを出すネッドドヒニー達です、音数も少なくシンプルな演奏が凄くイイのです。
カントリー色が多少強く非常に聴きやすい楽曲が並びます、一般的にはセカンドのブラックローズが最高傑作、と言われているJDですが、このファーストがかなり好きですね.

My Favorite Songs

The Fast One

ソロデビューの最初の1曲目にふさわしい初々しいナンバー。この人の曲作りはサビにあると思います。ニューキッドインタウンもそうですが本当にサビの部分は素晴らしい。この曲でもその片鱗が見て取れます。

Run Like A Thief

イントロのアルペジオがイイです。その後のJDの声、たまらん色気、ドンヘンリーほどビターではないところがイイです。サビのコーラスも最高です。

Kite Woman

この曲もいろんな人がやっていると思います、名曲です。2番から入るギターのオブリガードが最高。コーラスも完璧。曲の奥深いアレンジ、まさにJD。グレンフライとのディオのアルバムでの焼き直しです。アレンジはこちらの方が抜群である、とある本に書いてありました。

Some People Call It Music

アコの抜けが最高のイントロ。これもサビが最高です。捨て曲無しのA面でした。

How Long

イーグルスが2007年に再々結成で出したアルバムでカバーしました。いかにもイーグルスがやりそうなアレンジ。しかしなんで30年程経ってからカバーする気になったのかが良くわからんねー

セルフカバー集から。

Lullaby

最後に小作ですが、この切ない声を聞くとまたA面から聞きたくなる。そんな要素がある名曲ですね。

Label

アサイラムの白レーベルのオリジナル。マトはわかりません(アサイラムはよくわからない) PR(プレスウェル工場)プレスです。

今まで2回JDを生で見ることができました、最初は甲子園球場で行われたカリフォルニアライブ、この時はリンダ、ジェームステイラーも見れて最後の全員でのアンコールで初めてアンコールトーチを見ることができました。
しかしステージが遠すぎて全く顔も判らないし、曲も何をやったかさっぱりおぼえていません(汗)

これはある方からプレゼントしたいただいたパンフ

2回目は名古屋のボトムラインでのカーラボノフとのジョイント、これは目の前でJDを見れました。カーラボノフがメチャ太っていてショックを受けたのが一番良く覚えています(笑)

最近(と言ってもかなり前ですが)の作品のセルフカバー「Naturl History」はものすごく良い出来で、ここでのニューキッドインタウン、などのイーグルスに提供した楽曲は本当に素晴らしい出来です。

普段CDは聴きませんが、これは愛聴盤です。


昨年に訃報には本当に悲しみました。このCDを聴くと本当に残念な気持ちになります。




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