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Joni Mitchell [ For The Roses ] Asylum SD-5057

リプリーズからアサイラムに、初期のアサイラムレーベルで一番ビックネームの移籍、ジョニミッチェルの5作目「For The Roses」邦題は「バラにおくる」です。なぜ「バラをおくる」じゃないんだろう?

まぁいーんですけど。

因みにタイトル画像は私の毛布がバラ模様でしたので、ついバックにしてしまいました(笑 あまり良い写真とはいえないですね。

アサイラム創立者のデビッドゲフィン、LA周辺のSSWの才能ある若手たちの救済的なところも見受けられますが、レーベル設立以前はローラニーロ、CS&Nなどのマネージャーとして腕を磨きます。

アサイラムレーベル立ち上げの時点ですでにジョニの移籍も水面下で工作していたと、私は思ってます。もちろんまだイーグルスもジャクソンブラウンも有名になる前です。

少しあどけなさも残るジャケ。全体に緑色の色彩がイイです。


この頃のジョニはLAのローレルキャニオンを離れてカナダの山の中で暮らそうと思っていたそうです。


たぶんLAのミュージシャン、画家などが毎夜毎夜の大騒ぎしてるキャニオンでの暮らしに嫌気がさしてのでしょう。


ゲイトフォールド広げると右には画家でもあるジョニの絵。ジョニがバラの花の香りを楽しんでるようです。左にA面の歌詞カード。


そして、このアルバムがどうしても欲しかったその理由は、これです。

ゲートフォールドジャケットのさらに真中にもう一枚ページがありそこにはジョニのオールヌードの後ろ姿の写真が載っているのです。

これです、この写真が見たかったから買った、といっても過言ではないのですが、でもそれほど魅力的である。とも言えないですけど (オイッ)

アップでジョニのお尻見たい方はレコード買うしかないですね。

実はCDも持っていますが、やはり同じ写真でも迫力が違いすぎる。この作品はCDで持っていてはダメなのです。

ところで肝心の音の方は?というと。

今まで車の中でCDで何度も聞きましたが、やはりこの作品は落ち着いて家のステレオでじっくり聞くと全く違う印象のアルバムになります。


このアルバムのバックにはフィージョン系のミュージャシャン、トムスコットの他にウェルトンフルダーらも参加して、さらにラスカンケル、たぶんこの時期の恋人のグラハムナッシュ、スティルス、さらにジェームスバートンも参加。

このアルバムからジャズ系の人たちが増えていき、この後にフォーク&フュージョン路線の伏せんとなり、名作「Coat & Spark」へと続くのですね。

Impression

1972年作のこの作品は3枚目の「Ladies Of The Canyon」名作と呼ばれる「Blue」よりもさらにピアノとジョニのギター、歌声に浮遊感が増して、聞いていると気を失いそうになります。

今回からトムスコットのホーンが絡み合い妖気のようなものが漂ってきます。

My Favorite Songs

Banquet

オープニングに相応しくない感じもする、ピアノ弾き語り。いきなり「うっ」となります(笑

Cold Blues Steel And Sweet Fire

ゆったりとしたアコの弾き語り、ジョニ独特のオープンチューニングでしょう。

See You Sometime

ピアノの弾き語り、朝のイメージが強い曲です。

You Turn Me On I'm A Radio

珍しくハープのイントロ、これはナッシュでしょう。名曲「Big Yellow Taxi」の二番煎じ的ではあるけど、構成力も凄いし、いい曲です。

Blonde In The Bleachers

この後のジョニのジャズとの融合のニュアンスに近い。妖気ただようアレンジが少し怖い。

Label

アサイラムのオリジナル。マトは両面ともBBBとあるし、-1とも刻んであるし、アサイラムはよくわかんないです。


アサイラム時代はすがすがしいフォーキーさから、この後さらにジャズとフォークの接合を試みるジョニですが、そこにはジャコペストリアスという天才ベーシストとの出会いが大きな影響をしめてます。

そしてさらに名作を連発していくのです。

最終的にはアサイラムを離れゲフィンレコードに移籍。デビットゲフィンとの蜜月は続きます。

ゲフィンはこの後さらに大物を狙っていきます。

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