「陰徳は人知れず積むもの」陰徳猶耳鳴
陰徳は耳鳴りの猶し
―陰徳猶耳鳴―
[原文](北史)
陰徳猶耳鳴。
[書き下し文]
陰徳は耳鳴りの猶し。
[原文の語訳]
陰徳は耳鳴りのようなもの。
[解釈]
陰で密かに行う善行は耳鳴りのように自分だけが分かっていて、他の人は気づかないものだということです。
「恩知らずな奴」と思っていても、実は自分も他の人の善行を知らずにいるかもしれません。
普段から人知れず行なっている善行が習慣化され、当たり前のように行なうことに周囲が驚くことがあるかもしれません。ただし、周囲が気づいたら、それは陰徳ではなくなります。