「信じきってはいけない」大姦似忠。大詐似信
大姦は忠に似たり。大詐は信に似たり
―大姦似忠。大詐似信―
[原文](十八史略)
大姦似忠。大詐似信。
[書き下し文]
大姦は忠に似たり。大詐は信に似たり。
[原文の語訳]
大悪人は忠臣に似ている。大嘘は信義に似ている。
[解釈]
悪人は調子良く合わせ、何事にも侍従するように見せかける。大嘘は一見するともっともらしくみえるということです。
詐欺師は相手のこともさも心配しているように思い込ませて、心配の上で提案しているように騙します。
面接・採用時には何でもするようなことを言っていたりとか、やたらと身内の大事を持ち出して面倒事を避ける人がいたりしますね。
一所懸命にやっているのだから旨味を欲しがることもあるでしょうが、それが常習化・肥大化させてはいけません。出所不明な数字や根拠を使って、あたかも世間では当たり前のようなに進言されて、実は妨害されているケースもあるかもしれません。
イエスマンを信用・信頼しきらないようにしなくてはいけませんし、何事も鵜呑みにせずに自分の中で本当にそうなのか少しでも考える余裕をもちたいものです。
信じることは大事ですが、盲信しすぎないように注意しましょう。