「部下を育てるトップの資質」君之明者善養士
君の明なる者は善く士を養う
―君之明者善養士―
[原文](漢書)
君之明者善養士。
[書き下し文]
君の明なる者は善く士を養う。
[原文の語訳]
名君はよく名士を養育する。
[解釈]
優秀な君主は賢明な臣下を育て養うということです。
できるトップやリーダーは有能な部下を育てます。また育つ組織環境を構築することができます。生え抜きの出来不出来はトップの資質に比例するのです。
イエスマンばかりを好むトップのもとでは、自分で考えて動くことができる部下の気持ちは遠ざかります。
トップのもとを部下が去ることは、実際はそのトップが育てた訳ではなかったり、トップの資質を部下が見極めた可能性があります。トップはなぜ部下が去る選択をしたのか考える必要があります。
任せっきりや放ったらかしのトップやリーダーのもとでは部下は育ちません。自ら手本を見せるなどして部下に内容をイメージさせ、それに向けて何をすべきが考えさせることをした上で定期的に進捗状況を確認し、時にアドバイスしたりフォローするなど手をかけることで成長するものです。
素質があっても組織や指導者に恵まれなければ才能を開花させる機会を損失しないかねません。選手起用は監督しだいです。「野村再生工場」という言葉もありましたね。
できる人はヒット商品や名作を生み出します。捨てられていた素材がふとしたアイデアで一躍脚光を浴びるようになるようなものです。
○○チルドレンや○○ガールズにはがっかりすることが多いですね。