「急ぎの場合は丁寧よりも速さを優先させる」巧遅者不如拙速
巧遅なる者は拙速に如かず
―巧遅者不如拙速―
[原文](文章軌範)
巧遅者不如拙速。
[書き下し文]
巧遅(こうち)なる者は拙速(せっそく)に如かず。
[原文の語訳]
巧みでも遅い者は拙くても素早さに及ばない。
[解釈]
取りかかるときは確実性を重視して遅いよりも、不確実でも早く動くほうが良いということです。
仕事がよくできるが丁寧で遅いより、多少雑でもとにかく動き出したほうが先手を打てる方を評価します。余程見当違いの動きをしなければ修正をすれば済みます。
早くてしかも出来が良いのが最良ですが、なかなかできるものではありません。双方を比較すると早く取り掛かることの方がすぐにできそうです。拙さは慌てず経験を積むことで改善していくことができますし、それまでは周りの協力でカバーすることもできます。
ただ、普段からこうではいけません。これはあくまで「急ぎの場合」にとるべき処置で、時間がある時はきちんと準備をするようにしなければ後始末が多くなってしまいます。