「目で確かめるようにする」信耳而疑目者、古今之所患也
耳を信じて目を疑うは、古今の患うる所なり
―信耳而疑目者、古今之所患也―
[原文](抱朴子)
信耳而疑目者、古今之所患也。
[書き下し文]
耳を信じて目を疑うは、古今の患うる所なり。
[原文の語訳]
伝聞を信じて目で見たことを疑うようになるのは、昔から悩みどころである。
[解釈]
目の前の現実を見ずに人の話を信じ込むという、人としての性分は昔から悩みどころということです。
話を聞いて、勝手にハードルを上げたり期待していたことはありませんか。
ぱっと見ただけで「聞いた通りだった」とか「聞くほどでもなかった」と安易に結論を出してはいけません。
机上論をそのまま現場に持ち込んでも思い通りの結果にならないことは往々にしてあるものです。
怪しいビジネスの勧誘にのってしまい、結果として大きな借金を背負ったという芸能人の経験談をよく聞きますね。
情報に翻弄されて盲目になってしまう危険性は危惧すべきことですね。人の噂はけっこういい加減なものです。
情報を正しく精査して、現場をしっかり見ることを心掛けたいものです。