「オールマイティーを求めない」周公不求備於一人
周公は一人に備ふるを求めず
―周公不求備於一人―
[原文](資治通鑑)
周公不求備於一人。
[書き下し文]
周公は一人に備ふるを求めず。
[原文の語訳]
周公は人に完備を求めなかった。
[解釈]
周公は完全無欠、完璧な人を求めなかったということです。誰しも短所や足りないところがあるものです。周公はそれをわかっていたのです。
求めるならオールマイティーではなくスペシャリストをということでしょうか。
できる人は相手の短所には寛大で、長所を伸ばすことをします。
トップや組織が特定の人への依存度を高くしてしまうと、その人に何かあった時に組織が機能しなくなる危険性があります。トップは常に不測の事態を想定し、分散・分業を意識して組織編成を繰り返す必要があります。