「何事も糧にする気持ちで」人須磨在事上
人はすべからく事上に在って磨くべし
―人須磨在事上―
[原文](伝習録)
人須磨在事上。
[書き下し文]
人はすべからく事上(じじょう)に在って磨くべし。
[原文の語訳]
人はどのようなことでも自己研鑚に活用する。
[解釈]
何をするにしても意味がないことはないのです。何事も自分を向上させる糧となるのですが、それを血肉にできるかは気の持ちようなのです。
「なんでも吸収する人」とは、これを実践している人ですね。
知識は実践を通して知恵となるのです。
仕事にしても勉強にしても遊びにしても「学ぼう」とか「何かを吸収しよう」など気づきを求めていると得ることがありますし、すでに身につけた知識を実践する機会でもあるのです。実践することで確信したり、自分なりに修正を加えたりするなど、PDCA法で次の活用機会に向けてレベルアップさせていくのです。
一見役立たないという思われることでも実はそうではない。できる人は「無用の用」を知っているのです。
「学校の勉強が何の役に立つのか」という疑問を子どもの頃いだきましたよね。