「最後まで最初の丁寧さを維持する」慎終如始、則善矣
終わり慎むこと始めの如くすれば、則ち善し
―慎終如始、則善矣―
[原文](資治通鑑 嘉言)
慎終如始、則善矣。
[書き下し文]
終わり慎むこと始めの如くすれば、則ち善し。
[原文の語訳]
終わりの慎重さを始める時のようにすること、それは良いことである。
[解釈]
何事も開始時は慎重丁寧ですが、終わりになるといつしか気持ちも緩んでします。所作を持続することが大事ということです。
老子には「慎終如始」ということばもあり、最後まで慎重さを忘れなければ失敗することはないとあります。
作業量が増えてくると終盤は雑になってしまうことがありますね。年賀状などでありませんか。
サッカーなどでは、疲れたときにこそ基礎練習をすることが大事といいます。仕事でも疲れた状態で基本的なことがきちんとできるかどうかは大事です。そこで失敗すると後始末の作業、余計な労力や体力が増えてしまいます。
最初からあまりとばし過ぎないペース配分に意識したいですね。