「いずれ常識になることも」匹夫而爲百世師、一言而爲天下法焉
匹夫にして百世の師と為り、一言にして天下の法と為る
―匹夫而爲百世師、一言而爲天下法焉―
[原文](蘇東坡 潮州韓文公廟碑)
匹夫而爲百世師、一言而爲天下法焉。
[書き下し文]
匹夫にして百世の師と為り、一言にして天下の法と為る。
[原文の語訳]
庶民の出身でありながら後世まで師と仰がれ、その一言は広く天下の教則となった。
[解釈]
努力の人の一言の重みといったところでしょうか。はじめは埋もれた非常識だったとしても、いずれ常識となるのです。
新しく考案したものはなかなか受け入れられませんが、正しければいずれ標準となります。
賄いが裏メニューから定番となり、やがてヒット商品となることもありますよね。
何事も最初にルールや仕組みを作った人が「○○の神」と崇められたり、立場上優位になる場合が往々にしてあるものです。しかし、それを誇らず万人向けに更なる改良に勤しむことができるかどうかです。