「奪っている意識を」天有時、地有利
天に時有り、地に利有り
―天有時、地有利―
[原文](列子)
天有時、地有利。
[書き下し文]
天に時有り、地に利有り。
[原文の語訳]
天には時があり、大地には利益がある。
[解釈]
天は時や季節があり、大地は食料などの利益があるということです。
人はそれを頂戴しているのですが、ここでは前後の文から「授かっている」というよりも「盗んでいる(奪っている)」という考え方のなるようです。
また、自給自足で授かるものは罪に問われませんが、他人が授かるためのものを頂戴することは犯罪となります。万引きや空き巣など。
盗作にしても個人が自分の創作物であると主張しているものを頂戴してはいけません。ただ、組み合わせることで新しいものを作ったり、放棄されたもの(所有を主張していないもの)などは問題視されません。
時間や食料、物など貴重な資源を消費していることを意識し、適切に授かって活用したいものです。