「成果が出れば目を瞑る部分も」大事不糊塗
大事は糊塗せず
―大事不糊塗―
[原文](宋書 呂端傳)
端小事糊塗、大事不糊塗。
[書き下し文]
端は小事には糊塗するも大事は糊塗せず。
[原文の語訳]
小さなことは誤魔化すが、大きなことは誤魔化さない。
[解釈]
細かいことは大雑把だが、大事なところはきちんとするということです。
すべてを完璧にしようとすると大変です。そこで時に気を抜きながらも要点だけはしっかり抑えるようにすると幾分か楽になるものです。
全体を見通すことができれば、抜いても大丈夫なところときちんとしておかなければいけないところは分かってくるものです。
芸術書道の一部やPOP書きでも、書き順は正しくなくても、できあがりがきれいに仕上がっていれば良しとされます。
終わり良ければ全て良し、結果を求めるときには多少の邪道もありなのかもしれません。