「周りに頼る」明月為燭
明月を燭と為す
―明月為燭―
[原文](新唐書)
明月為燭。
[書き下し文]
明月を燭と為す。
[原文の語訳]
明るい月は蝋燭となる。
[解釈]
満月のような明るい月は夜道を明るくする蝋燭代わりになるということから、身近にいる秀でた人は自分を導いてくれる手本にできるということです。
太陽は遠く離れているし明る過ぎて目がくらんでしまいますが、月であれば近いですし光量も柔らかいです。それでいて月は太陽の光を反射しているわけですから、優秀なトップを直接見ることはできなくても、その言動などを身近で実践している人を手本にすることはし易いのではないでしょうか。
暗闇の中では闇雲に歩いても正しい道を進むことは困難です。頭の中でひたすら考えるだけでなく、周りの助けを借りることも大事です。