「生産性や影響を考えた言動を」一樹百穫者人也

一樹百穫なる者は人なり
―一樹百穫者人也―

[原文](管子)
一樹一穫者穀也、一樹十穫者木也、一樹百穫者人也。

[書き下し文]
一樹一穫なる者は穀なり、一樹十穫なる者は木なり、一樹百穫なる者は人なり。

[原文の語訳]
一を植えて一の収穫があるのは穀物であり、一を植えて十の収穫があるのは木であり、一を植えて百の収穫があるのは人である。

[解釈]
一樹百穫という四字熟語の由来で、1つから100を生み出すのは人であり、よって人材を育てることは大きな利益をもたらすことのたとえとなります。大きなことを成し遂げるには、人材を育成しなければいけません。人材は人財なのです。

人材育成は一朝一夕でできるものではありません。じっくり時間をかけて行わないといけません。

言われたことをするだけの人よりも、それを一石二鳥に効率的にする人、さらにそれを仕組み化して一度に大量に処理ができたり、大勢の人の誰がやっても同じようにできるように設計できる人の方が良いですよね。

個人としては、効率的だったり生産性を高くしたり、加えて常に周りにも気を配り、そこから波及することや先のことなど影響を考慮した言動を心がけたいものです。

できる人は知識や教養を増していき、そのうち一を聞いて百の知恵を出すことも可能となるのです。そんな人を育てたいし、自分もそうなりたいものですね。

上に立つ人であれば、より多くの人を動かせる人のほうが頼りになります。組織の中では百人力よりも百人を動かせる人が適しているのでしょう。

大きな木を植えても立ち枯らしてしまうトップには困りものです。

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