幻のベストセラー(U字座金Ⅱ)
座金(ざがね)というのは、ボルトで物を締め付ける時にスペーサーとして、また締め付け条件をよくするために図のように差しこんで使います。
通常は丸座金で、1枚使うのですが、隙間が大きいとかボルトが長すぎた時には何枚か重ねて使う事もあります。(工場では1枚で足りますが、現場は状況に応じて重ね使いが必要になります。)
重ねる場合、何枚差し込めばいいのか試行が発生して、ゆるめたり、閉めたり面倒なのでU字型が発明されました。これなら横から差し込めるからです。
しかし、U字型であっても数枚重ねたりすると締めた時にずれて外れることもあります。そこで、小生は下の写真のようなアルミ押し出し材を用意して、あらかじめ必要な長さに切ってから差し込むことを考えました。
ボルトの径はまちまちなので、U字を向い合せにして9ミリから16ミリまでのボルトならどれでも使えるという融通をもたせたのです。
その結果、↓このような↓座金を生み出すことになりました。発明したはいいけれど、全く売れなかった幻のベストセラーです。