土砂の全国地図
アメリカのTV番組で人気NO1のドラマに「NCIS」(海軍犯罪捜査局)というのがあって、面白いので毎日のように見ている。
分析官アビーというコスプレ女性が天才的な分析をして、一気に解決に持ってゆくストーリーの展開の速さが魅力である。
その中で被害者の服や靴についた僅かな土を、何州の何という地域の土だと断定するのが、不思議だった。
なぜ地名まで特定できるのかと。
今回、日本で発表されたニュースで、その信憑性が裏付けられた。
東京理科大応用化学科の中井教授らが、高輝度光科学研究センターと共同で土砂の産地を推定できるデータベースを構築したのだ。
全国3024か所の土砂試料を解析し、土砂に含まれる重鉱物と重元素の分布を示す日本地図を作った。
大型放射光施設を活用して、高エネルギーX線などを使い、採取地点別の土砂の組成を明らかにした。
犯罪捜査において有効に利用できるという。
データの蓄積が進んで、仮に30万か所ほどの土地が判別できるようになると、恐らくは日本中どこでも分かってしまうに違いない。
犯罪捜査に限らず、考古学にも応用できるだろう。
出土した土器を分析して、どこの土かすぐに分かれば古代の物流も解明できるだろう。
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