【映画感想38】フランケンシュタインの花嫁/ジェームズホエール(1935)
前回見た透明人間と同じ監督。
前作で怒っている、びっくりしている、を全身で表現するような演技がなんか劇っぽいなと思ったのですが、監督を調べたら舞台出身の方でした。
言われてみれば台詞回しもそんなかんじがする。
そういえば昔クロックタワー3というホラーゲームで劇作家が監修してたんだけどムービーシーンのキャラの演技や口調がミュージカル調で、ホラーゲームとしては結構違和感があったのを思い出しました。演技指導って劇と映画だとやっぱり変わるのだろうか。
逆に映画監督が舞台を監修したらどうなるのか気になる。
今回の話は小説「フランケンシュタイン」の作者であるメアリーが、小説の続きを語り出す……という内容。
怪物が逃げ出した先で盲目の老人と出会うシーンがすごくよかったです。
老人の弾くヴァイオリンに目を輝かせる怪物と、
怪物が口を聞けないことを知り
「君も悩めるものなのか…この私のように…」
と呟く老人。こういうのだいすき。
結局村人に見つかって追い出され、「ともだち…」と言いながらふらふら歩き去るフランケン。
怪物が人間との交流で心を得るストーリーよくあるけど、この孤独と悲哀はその原点な気がします。
フランケンシュタインをベースにした創作物は数多くあるそうで、この映画もオリジナル脚本のようです。
※原作小説では創られない怪物の妻がいる
脚本は「幻の合唱」の脚色者脚色者ジョン・L.ボルダーストンと「模倣の人生」の脚色者ウィリアム・ハールバットが協力して書き下ろしたそう。
他の作品も見てみたいです。
https://www.japanjournals.com/feature/great-britons/11360-mary-shelley.html
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ジェイムズ・ホエール
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