【シリーズ先人に学ぶ】台湾の大臣による行政のデジタル化
ラジオやテレビが普及した時代、1人の政治家が数百万の国民に話しかけることができるようになりましたが、あくまでも一方通行。1人の政治家がその数百万の国民の声を聴くことはできず、国民同士がお互いの話を聞くこともまれでした。
台湾のデジタル大臣の唐鳳氏は続けます。
ところが、ネットというプラットフォームを使えば、人ではなく、その主張や問題といった物事を中心に据えて言葉を交わせます。すなわち、それぞれの主義主張や政治志向を離れ、1つのテーマや問題について誰もが話し合えるということです。同じ価値観を持ち、目指す方向への共通認識があれば、話し合うことで社会は前進できます。
政治も一方通行じゃダメになる。ネットを使えば、いろんな立場から議論される。
市民にとって納得がいくのは、「自分も意思決定に参加できる」という実感ではないでしょうか。
例えば、市議会もインターネットから質問を受けられるようにすれば、傍聴者が参加者になります。
「市民の声を聴く」っていうけど、実現するためには、具体的な手立てが必要です。
そのうちの一つとして、インターネットの活用は効果的です。
さらに本文では、人がデジタルに合わせなくて良い。キーボードが使えないならタッチペンを使えばよいと。
鉛筆で書くように、デジタル利用ができれば、よりいっそう「だれにとっても」便利なものになります。
これって、高齢者の方のデマンドバスの利用にも応用できそうです。
もちろん一番大切なのは、顔を合わせたコミュニケーションです。だけど、対面でなくても意見を言い合えるようになるのは、時代の恩恵です。活用しましょう。
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