Netflix『デリーガールズ』
スペインから帰国しました。
スペインのこともあとでnoteにまとめようと思うけど、まずは最近見終わった『Derry Girls』(デリーガールズ)の話をしたい。
1990年代の内戦中の北アイルランド。ロンドンデリーを舞台に5人の高校生の青春を描いている。
ポイントは北アイルランドで内戦中だったということ。わたしは全然知識がないまま見てしまい、もちろん面白かったけど見る前に北アイルランドの歴史について知っておいた方がいい。特にシーズン3を見る前は!
日本語のタイトルに「青春物語」と入っているけど、綺麗でイケてる青春ではなくドタバタのコメディって感じ。みんなクセ強いし親も先生もヘン。もはやボケの連続(笑)
主人公のエリンを中心にいとこのオーラ、クレア、ミシェル、そしてミシェルのいとこのジェームズ。
エリンは自信過剰で演じている女優さんの表情の豊かさがツボ。オーラは1番不思議で行動や思考がとにかく謎。
クレアは真面目で事あるごとに叫びまくってる。ミシェルはトラブルの元になりやすいし口も悪いけどわたしは好きだなこのキャラ。
唯一の男の子のジェームズはイギリス人で、いつも何かにかけてディスられている。(これもイギリスとアイルランドの関係が……)
この5人、とにかくダサい。イケてなさすぎる。でもリアルな青春ってこんな感じだったのかもな〜って思う。
キラキラもしてないけど大真面目にアホなことする5人が面白くてかわいくて。大真面目にアホなことするのが青春なんだよきっと。学生ってそんなもん。
アホなことばっかりしてるけど、なんだかんだ絆強い5人がかわいい。
あと親も先生もキャラ濃すぎる。ちなみにわたしのお気に入りは校長のシスターマイケル。いつもダルそうに毒を吐く姿が面白すぎる。
そして、ドラマの所々に戦車とか銃を持った兵士とか内戦の状況を伝えるニュースが映る。ゲラゲラ笑っていてもそこで「あ、こういう状況なんだよな」と引き戻される。
それが強く出ているのが特にシーズン3。18歳になり選挙権を得た5人がベルファスト合意の是非に投票する姿が描かれている。
ここは本当に前知識を入れておいた方がいい!!(わたしは見終わった後にすぐにググってもう1回見直した。)
コメディの中に社会問題を入れてくるバランスが絶妙。
内戦が起こっていても国が分断されていても、全力で青春を謳歌する5人が眩しくて愛おしくて最高。どのキャラも好きだなほんとうに。
最後のシーズン3はカメオ出演も豪華だった。あとアイリッシュ訛り大好き!!