【風の時代の養生学】イライラ、不眠、目の疲れ・・・。春から軽やかに生きる! 東洋医学的7つの処方箋
春とはどんな季節なのか? 中国医学の基礎をなす陰陽五行でみると、春は「木」や「風」の性質をもつ季節であり、「木のようにのびのびと、風のように軽やかに過ごす」のが自然の摂理。
最もよろしくないのは、ギューっと押し込められるように抑圧されること。簡単にいえばストレスです。
過剰なストレスがよくないのは当たり前だけど、冬はまだ我慢しやすい。
でも、のびのびと発散すべき春に抑圧が続くと、もうこれは耐えられない。
すると、イライラする、抑うつ感・不安感が強くなる、下痢や便秘などの排泄のトラブル、肌のかゆみやにきびなど、発散・排泄・解毒に関わる症状が多くなります。
さらに陽気が高まって頭に昇って停滞することによって、頭痛、目の疲れ、肩や首のコリ、目や肌の乾燥、耳鳴り、入眠困難タイプの不眠といった症状も増えてきます。
東洋医学的7つの処方箋とは
前記のような症状に思い当たる人への処方箋です。
①散歩する
できればスマホを置いて散歩をする。一生懸命ウォーキングをするというより、ぶ〜らぶら、道端の花でも見つけながらゆっくり歩くのがベスト。
運動も”鍛える”ではなく、ヨガやストレッチで”動きやすい体になる”という意識で
②ゆるっとした服を着る
できれば天然素材の服で、明るい色、軽い素材のもの。体を締め付けない、ふんわりした服がいいです。
③シャキッと爽やかな香り、苦味のある食べ物を
香りには気の流れをよくする働きがあります。食べ物もアロマも、爽やかなものを。春キャベツ、菜の花、春菊、竹の子など、苦味のある春野菜には清熱解毒の働きがあるのでおすすめです。
レタスとクレソンと菊芋のスープ
④ベタベタしたものを控える
脂っこいもの、甘いもの、味付けの濃いものなど、重くベタベタした性質のものは控えて。
⑤掃除する
これ、けっこう大切
⑥深呼吸する
体の中にも風を取り入れて
⑦(できるだけ)言いたいことは言ってみる
真剣に思い詰めず、軽いタッチで思っていることをうまく伝えられると、とてもいいです。
とにかく、風通しよく、ふわり、ゆるり。一生懸命になりすぎない。
これが春の養生のコツです。
どうか、緊急事態宣言のリバウンドもゆるっと躱して、風の時代らしい、健やかな世の中になりますように!