第5回目_1のコピー

〜に似てる!/〜ぽい!という言葉は、作家にとって得しかない。

第四回目の記事のタイトルはこちら!
「〜に似てる!/〜ぽい!発言は作家にとって得しかない。」です!

まずはこちらの画像を見てください。


これは、冨樫さんぽさあると言われて喜んでいる私と、
こういうことは気軽につぶやいてくれ!と懇願している私です。
実際私は富樫さんの漫画にかなり影響を受けています。



そう。
この「〜に似ている」「〜っぽい」
こういった発言が、作家である私にとっていかに有意義な情報であるかを
綴っていこうと思います。



まず最初に話しておきたい前提として、
私は言われたくない側の人間でした。

作家の中には小学校〜中学校の時代から絵に目覚めて、
いわゆる美術や漫画アニメetcに精通しない一般的な生徒たちがいるクラスの中で絵を描いていた方も多いのではないでしょうか?

そんな同級生が投げかけてくる何気ない「似てる!」「みたいだね!」「ぽいね!」「〇〇描いてるの?」の一言に傷つく/腹立つ経験をしているのではないかと思います。


ある時は、
「誰描いてるの?わかった!初○ミクでしょ〜!」

緑のロングヘアのオリジナルキャラを描いていたら、必ず言われました。

心の中で、(お前が初○ミクしか知らんだけで、
緑髪のキャラが何人いると思ってんだ……!)と毒づきました。
ちなみに私は初○ミクちゃん大好きです。

オリジナルキャラを描くときは、こんなキャラいなかったんじゃないか!?
と思いながら描いているので、似ているものを上げられるとすごいショックを受けたものです。


またある時は、
「これ、あれだね。〇〇の〇〇ってキャラに似てるね!」

と全く知らない漫画やゲームのキャラクターを上げられて反応に困ったり…

影響を受けていないものすら影響を受けたように決め付けられると、
ムッとしましたね。
それを真似したって言いたいんだな!?って思いました。
不機嫌になってしまって、でもこれくらいで怒るのは良くないという二つの葛藤の末に、「へえ〜〜〜!果たしてそうかな!?」くらいしか答えられませんでした。

今では笑い話です。



何を思って絵を描いているか、それは人によってさまざまですが…

とりわけ、私は小学生時代から
「自分の好きだけを詰め込んだ、自分だけの世界を作りたい」
と思って絵を描いてきました。
それこそが自分の絵の個性だと信じて。

その世界を既存の何者かに「似てる」と言われてしまうということは、
私の個性の崩壊を意味しました…大げさかもしれませんが。


自分の創作を最高だと信じているからこそ描き続けているわけで、
それなりに自信とプライドを持っているので、既存のすでに普及している何かに「似てる/ぽい」と言われた瞬間に自分の創作は一番を失い、
うん番煎じにも下落する…
プライドがズタズタになる感覚を味わう…そして血反吐を吐きながら結局描くということはやめられない。

私を含め私と似たような作家さんがもしいたらば、
彼らはそういう生き物なので、仕方ないんです。


そんな「似てる/ぽい」の発言に傷つく作家のほとんどが
”似てる” の部分にショックを受けてしまいがちですが、



重要なのはそこではありません。

「〇〇に」の部分です。



以下、

受け取る姿勢を変えるだけで、自分にとってどんどんプラスになっていく、

私流・「似てる/ぽい」の受け止め方を紹介します。



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