5/26雑記 ~内田真礼『Magic Hour』~
<内田真礼 UCHIDA MAAYA 「Magic Number」Tour 2018>、チケット当選したので、行って参ります。(挨拶)
なんとなく、ある日唐突に「買わねば。」と思って『Magic Hour』を購入した勢いで申し込んだ、いつものパターンだ。
声優アーティストは、というか、声優は、かもしれないけれど、「一点突破」と「変幻自在」の人に別れる気がしていて、けれど、今回のアルバムは内田真礼という薄絹で全体を包み込みながらも、多方向に攻め込もうとしているような印象を受けた。
楽曲群も、どちらかというと、アクセルの方が多い。
もうちょっと(ライブまでに)聴きこみたいところだけれど、とりあえず、第一印象を残しておこう。
M-1『My Star is Here!!』
短めなThe 導入曲。最終曲と対になっているっぽい。
ZAQ×y0c1eだけれど、あんまりそんな感じはしない。強いていうなら間の取り方がZAQ。
M-2『+INTERSECT+』
そしてそのまま、ZAQシングル曲へ。
サビに向かって前向きに駆け上がっていく感じはZAQらしくて好きなんだけれど、サビ前の「パーン!」で笑ってしまう。
リズムがベタっとしている感じがするので、曲としてはイマイチ乗れず、「もしかしてZAQ曲と相性よくないのでは……」と思った。(後半へつづく)
M-3『aventure bleu』
みんな大好き?、Rasmus Faber曲。急に空間が広がる感じがする。
圧倒的透明感、止めてから「その瞬間に」を置くところが気持ちいい。
「ゆらゆら」って歌詞にないんだね。
M-4『Resonant Heart』
シングル曲ラッシュ。自然体なカッコよさが出てるな、と思えるのは『創傷イノセンス』と比べたから、じゃないよ本当本当。
「そうそう、y0c1e曲ってこっちじゃない?」という感じ。ピアノの入り具合含め、バンドアレンジのバランスが絶妙で聴きやすい。編曲はkemuことペンギンリサーチの堀江さんなので、その辺も影響してそう。
M-5『Agitato』
声色に情熱が乗る、歌謡のリズムがクセになるカーブ球。大人びた中に可愛さを覗かせるのが良い。
ブラスでぶん回す感じ、園田健太郎って誰だ、と思ったら、『Shocking Blue』の人だった。
M-6『ロマンティックダンサー』
タイトルに寄せられた期待をまったく裏切らない、紛うことなきドンツーミュージック。「WHOA-OH-OH」の入れ方含め、最適解。何も考えずに頭振りゃあいいじゃん。
M-7『セツナ Ring a Bell』
アルバムリード曲らしい、田淵曲その1。M-4のアレンジも好きなんだけれど、やっぱりR・O・Nさんサイコーってなっちゃう。
メロディに切なさが乗っていて、末尾に色が濃く出ている。アレンジ次第ではけっこうベタな曲になりそうなところを、細かくピアノを積んでいく感じとか、リズムで飽きさせないところがさすが。
M-8『TickTack…Bomb』
急にやくしまるえつこになったのかと思った。これまでとは打って変わってのウィスパー系。サビで一瞬その魔法は解けるような気がしてしまうけれど、ポエトリーリーディングとの境目を行ったり来たりする感じが儚げで良い。
作編曲の未知瑠さんはイゼッタの劇伴などで注目を集めている人らしいよ。
M-9『シンボリックビュー』
サビを完全に頂点と定めて、ひたすらに賑やかさを増していく構成が気持ち良い。間の「Ah」にも感情が籠って、勢いに転嫁されていく。リズムは意外とトリッキー。
M-10『magic hour』
アルバムタイトル曲。最小限の組み合わせから始まるど真ん中のバラードかと思いきや、じわりとグラデーションで構成要素が増えていく。コーラスワークの純粋な声質の良さが光る。
M-11『c.o.s.m.o.s』
渡辺翔×ミトのシングル曲。声の立ち位置が素材よりの、EDMっぽいアレンジ。サビ頭の空気の広がりが良い。ここがシングルで狙えるんだなぁ、という感じ。
M-12『take you take me BANDWAGON』
出、出~~~~って感じの田淵曲その2。息をつかせる気が微塵も感じられらない怒涛の展開に加え、合いの手その他でいろんな声色を引き出そうとしていて実にカラフル。
M-13『Step to Next Star!!』
相性が悪いと言った気がするが、そんなことはなかったぜ、というZAQ曲。まとめてZAQがやった方が色が出ていいんじゃないかと思う今日この頃。
やめてくれZAQ、青春パンクじみたそのメッセージの込め方は、感情に効く。
というわけで、ところどころ変化球を投げながらも、テンション高く走り抜けていくような、高エネルギーなアルバムだった。
特に好きなのは、M-7からM-9の流れかな。