5/29雑記 ~よしんばセグウェイが普及したとして~
とにかく疲れていたので、「どこまで最小限の力で自転車を前進させられるかチキンレース」をしながら、いっそ徒歩に近い速度で走行していた。
ハンドルを持つ手の片方をときどき真下にぶら下げながら、そう言えば、「両手離し」が英雄視されていた頃があったな、ということを思い出した。
一瞬だけ試してみようかと思ったけれど、大の大人がすっ転んで誰かに迷惑をかけようものなら目も当てられないので、やめておいた。
自転車に乗れるようになるまで、どれくらいの練習量を要したかはまったく覚えていない。小学校に入学する前に、父が練習に付き合ってくれていたことだけがぼんやりと思い出せる。
今、最低速度で進み続けるこの状態も、まったく言語化できない領域で保たれている。息子だか娘だかに自転車の乗り方を教える状況をシミュレーションしてみたことが幾度かあるが、上手くいった試しがない。
ベースを逆さに持ち替えて、左右の手の役割を逆転させてみるが如く、今から「自転車乗り初心者」の感覚を疑似体験しようとするなら、一輪車になるだろうか。
思い出してみるにつけ、謎な乗り物だ。何故あれが、何食わぬ顔で小学校の遊具の定番と化しているのかわからない。
普及活動が行われたのが1978年らしく、びっくりするくらい歴史が浅い。
もともとは「曲技用」だそうで、「そら見たことか」と思ったが、「筋力やバランス感覚の強化につながる」ともあり、しぶしぶ納得した。
バランス感覚があろうがなかろうが、今持てる限りの自転車テクニックをつぎ込もうが、絶対に乗りこなせないであろうことが容易に想像できる。
そもそも、あれ、女子しか乗ってなかったぞ。
似たような、そうでもないようなことを試している記事があったので置いておこう。まあ、そうなるな。
「学校の勉強」は回り回って何かの役には立つけれど、一輪車に乗れる技術は習得しなくても生きていける。息子だか娘だかにはそう伝えよう。
あと、逆上がりも。