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5/20雑記 ~今朝みたいな涼しさがずっと続いていれば~

このsasakureさんのツイートを見て、なんとなく感じるものがあったので、みつきさなぎさんの個展へ行ってきた。

儚げに描かれた女の子、キーカラーの配置が目を惹きつける作品の数々が並んでいた。

sasakureさんが触れていることの違和感のなさは、植草航さんなんかに通じるところがあるからかもしれないな、と思った。

目録を買って帰ることにした。

「モヒートをおよぐ」や、「不自由な自由」みたいな空間の広がりのある構図が特によかった。

しかし、ギャラリーの建物が思っていたより狭くて驚いた。人が間断なく訪れていたので、なおさら。

食事を摂ろうと思ったけれど、この辺りときたら、だだっ広い土地に設けられた車のディーラーがやたらと目につき、食べ物にありつけそうな気配がぜんぜん感じられないのだった。

午前中とは打って変わって初夏の気合を取り戻し始めた太陽に、中学校が推進したらしい緑化がわずかながらの抵抗を見せていて、時折、やたらと記憶を刺激する花の香りが漂ってきた。

そのまま北上していると、雰囲気の良い古書店に出会った。

「マヤルカ古書店」というらしい。

一通り物色して、3,000円くらいの買い物をした。

昨日、唐突に差し込んだ分割読書みたいに、何かの種を適当に拾えればなぁ、という意識が働いて、普段よりも思い切ったお金の使い方をしている。

「書く」と決めたことで生まれる何かもあるのだ。

結局、近くにあった夫婦が営んでいるようなイタリアンのお店に入り、両サイドのかたや健康、かたや恋愛の悩み相談に挟まれながら、チーズの風味がやたらと濃厚なパスタを食べた。

途中、予約をしていたらしい家族がやってきたのを見て、少し特別な日に決まって行くような、近所の店の思い出が自分にもあったかもなぁ、となんでもない日常を垣間見た。

すぐ側には疎水の分線が流れていて、高校生くらいの見た目の少年が、二人で無謀な釣りに挑んでいた。

今日は、天気が良かったから、外に出たのはたぶん正解だった。



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