3Dスキャンで採寸する「STAMP」のデニム、1年間はいてみた。
無人の試着室にて全身を3Dスキャンで採寸すると、後日ぴったりサイズのデニムが届くという「STAMP」。これがかなり斬新な体験だったという話を昨年末に書いた。
先日、中の人にお誘いいただいて、「STAMP」というデニムブランドのお店に行ってきました。お店と言ってもただのお店ではなく、そこにあるのは見本のデニムが何本か置いてあるのと、身体の採寸をする小部屋があるのみ。
だが、肝心のデニムが届いた後の話をしていなかった。ちゃんと今年のはじめに届き、1年弱の間、愛用している。
どんな商品が届いたのか、気になる着心地はどうだったのか。そういう大事なところにも触れておこう。
箱やタグなどに見えるこだわり
Apple製品が入ってそうな素晴らしい質感。こういう部分にこだわるところを見ると、開ける前から製品への期待も高まる。
いい箱を開けるときの特徴である空気がスーッと抜ける感覚を味わいながら、蓋を取る。
好みの濃い色合いのデニムがあった。
タグには購入者の名前とシリアルナンバー、スキャンした日時が記録されている。
試着をしてないのに驚くほどのフィット感
さて、さっそく着てみた感想だが、驚くほどのフィット感だった。ストレッチも効いており、とにかく穿きやすい。
そしてウェストはもちろん、くるぶしまでの長さ、ふともも周り、あらゆるところがぴったり。
1回も試着していないのに、だ。
無人のスキャンルームで一瞬、パシャっと写真を撮っただけでこんなに身体にフィットするデニムが届くなんて、ちょっと信じられない。
3Dスキャンによる高精度のサイズデータを元に設計されたパターンでいままでにない快適さを体感することができます
製品説明にはこう書いてあったが、少なくとも自分がいま穿いてるデニムに関しては納得感がある。
AirPods専用ポケットなどディティールが面白い
やや濃い目のストレートという、すごく好みの色合い、そして形。スニーカーにも革靴にも合うタイプのデニムである。
IT企業で働く人を想定しているそうで、スマホ専用ポケットやAirPods専用ポケットを備えている。これは面白い。実際、すごく便利だった。
結局、2020年はこのデニムとともに過ごした(真夏は短パンも穿いたが)。体型は変わっていないのでフィット感は変わらないし、ほどよいストレッチ素材が心地いい。
自分の体型データはアパレルメーカーに預けておく時代に
自分の体型データはSTAMPに預けてある。もう1本ほしければ同じデータで再注文すればいい。全身スキャンなので今後出るであろうパンツ以外の商品にも適用できるはずだ。
ちなみに上記モデルはver1.0という最初のモデルだった。いまはカラバリと形、スマホポケットのカスタマイズなどが可能な「ver2.1」が出ているようだ。
\ JEANS ver.2.1
いろいろ自分好みに選べるようになった。
総じてSTAMPの商品はなかなか良かった。
とてもシンプルで普段使いにぴったりのオーソドックスなデニムに、いまっぽいディティール。そして3Dスキャンによる抜群のフィット感。
店舗を持たず、Webで購入できる手軽さもいい。デニムにとどまらずいろいろな商品が出ることを期待している。
たとえば、ジャストフィットする質のいい白シャツとかあったら買う。