シナリオを書いてみたいけれど、何を書いたらよいのかわからない時にやってみるといいこと
こんばんは!なるぴーです。スマートフォンゲーム業界歴10年で、主に企画のディレクション、計画と制作管理などを生業にしています。
本日のトピックは、「何を書いたらいいのかがわからない時に、やってみるとよいこと」です。
プロットを書いてみたい、シナリオを書いてみたい!と思ったことがある方は、多いのではないでしょうか。
そこで、ぶつかる最初の壁が、そう。
「何を書いたらよいのかがわからない」
です。
書きたいのに、何を書いたらいいのかわからない。
そうこうしているうちに、一行も書けずにそのまま筆を折ってしまう。
それはとてももったいないこと。
自分もそうでした。
シナリオというのがどこか神聖化されており、自分なんか書けるのか……そういう時期がありました。
そこで、いろんな本を手にとってみても、書いてあるのはテクニック。
テクニックはあくまで、書きたいものを実現する手段であり、目的ではないのです。
もちろん、テーマをみつけるためのシナリオの良書もいくつかあります。
ただ、それを見つけるのに時間がかかりました。
なので、今回は手っ取り早く最初の一歩を踏み出すために、
「こういうことをやってみるのはどうでしょう」というご提案です。
それは、ズバリ、既存の作品のモチーフを入れ替えてみることです。
書きたい内容が見つからない場合、
自分のスキな作品のモチーフを入れ替えてみると、何かヒントが見つかるかもしれません。
たとえば、『鬼滅の刃』を例にモチーフを入れ替えてみましょう。
※ ちなみに、ここでは用語を以下のように定義します。
<テーマ>
作品の全体の中に込められたメッセージ。
抽象的な場合が多そうです。
家族愛、努力は報われる、諦めなければ夢は叶う等でしょうか。
<モチーフ>
作品に中に登場するモノやコト。
こちらは具体的な場合が多そうです。
戦国モノ、剣と魔法の世界、スチームパンク等でしょうか。
では、サンプルをみていきましょう。
●鬼滅の刃
テーマ:家族愛
モチーフ:[大正時代]で[鬼]になった[妹]をもとに戻すために、[鬼のボス]を倒そうとして、[鬼殺隊]に入る
これをいくつか、モチーフを別のものから代入してみます。
[] 内にポコポコと入れてみましょう。
●例1 中世ヨーロッパ風のファンタジーにしてみる
[中世ヨーロッパ]で[石]になった[妹]を元に戻すために、石化を解くといわれる[伝説の竜のナミダ]を獲得しようとして、[騎士団]に入る
●例2 ゾンビものにしてみる
[近未来]で48時間後に[ゾンビ]になりそうな[恋人]を救うために、[アンチ・ゾンビワクチン]があるといわれる[ゾンビ研究所]に向かう
●例3 SFもの
[西暦3000年]で、洗脳され[戦闘アンドロイド化]した[父]に人間としての尊厳を取り戻すために、[洗脳電波を発信する基地局]に向かい、そのレーダーを破壊しようとする
おお。それっぽいのができそうな気がしませんか?
自分のスキな作品に、スキなものをミックスすればよいだけ!
自分の好きな作品のテーマをなんだろうと考えつつ、スキなモチーフを持ってくると何か創作のヒントになるかもしれませんよ!
ということで、またお会いしましょう。それでは!