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マニラ夜想曲 ~交通渋滞は相変わらずひどかった~

会社の事務所から取引先の会社へ車で移動するのだが、マニラは慢性的な交通渋滞で、近い距離でもかなり余裕を持って出ないとならない。
マニラの人はそのあたりの事情をわかってくれているので、少しくらいというかまあまあ遅れても文句は言わないが、日本人的5分前行動精神の私はどうしても焦ってしまったりする。

10年前に初めてマニラに来たとき、何よりインパクトがあったのが、日中の鳴り止まないクラクションの音だった。
当時の事務所は大通り沿いのビルにあり、とにかくクラクションの音が聞こえていた。
日本へ電話をすると、クラクションが聞こえたらしく、
「なんかすごいね」
と驚かれてしまう始末。
年々クラクションの音もそれほどでもなくなってきていたようにもおもえるが、慣れただけかもしれない。

そんなマニラだが、コロナが流行していた2年の間は厳しい行動制限が敷かれて、マニラ市内から車が姿を消していた。
その頃はフィリピンに入国することができなかったので、写真でみただけなのだが、平日昼間のマニラの道路に車がなく、心なしか空気が澄んでいたようにも見えた。

昨年から入国できるようになり、再びマニラへ行くようになったのだが、交通渋滞はすっかり復活していた。
昨年の12月に来たときは、会社事務所のあるマカティから5kmくらいのボニファシオまで行くのに1時間近くかかった。夕方のラッシュアワーだったこともあり、ほとんど徐行運転になっていた。

そんな慢性的な渋滞を逆手にとって、マニラでは道路の真ん中で車の列をぬいながら物を売る人々をよく見かける。
売っているものは飲み物や日用品、土産物など様々。どのくらい売れるのかはわからない。
ともあれマニラで生きる人々のエネルギーを大いに感じる一幕である。

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