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上毛かるた道中双六 あ

【あ】 浅間のいたずら鬼の押し出し

群馬県内の山は色々登っているが、浅間山については登った記憶がない。
群馬県民として登らなければとは思うものの、噴火による入山規制もあり、なかなか登る機会がない山でもある。
今回、上毛かるたを見直してみようと思った際、登場する名所には行ってみたいという思いもあるのだが、浅間山の登頂についてはしばらく先になることだろう。

私の浅間山の印象は山並みの向こうにある山というもので、これは群馬県側から見たときのものだ。 
ところが軽井沢に行った時、長野県側から浅間山を見たとき、その印象がいっぺんに変わった。
麓から見た浅間山の姿はきれいな独立峰だった。
平らなところから一つだけそびえ立っている様は実に見事だった。
こどもの頃からその名前だけは慣れ親しんだ浅間山のことをいかに知らなかったか。改めて上毛かるたを学び直す必要性を感じたのだった。

よく知らないといえば後半に出てくる「鬼の押し出し」もそうだった。
読み札の裏の解説にはこうある。
「浅間山が天明3年の大噴火に溶岩を押し出し、幅2km・長さ5kmにわたって流下した。それが風雨にさらされて怪奇な姿で積み重なっているのが鬼押出しの奇観である」
溶岩の作り出した名勝ということか。
鬼押出しという名前は、昔の人が浅間山の地下に鬼が住んでいて、噴火のときに溶岩を押し出したと考たことからついたのだという。

今は「鬼押出し園」という公園になっている。
登山はなかなか難しくても、鬼押出し園なら行きやすいので、まずは麓から攻めてみるのもいいかもしれない。

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