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三浦半島 三崎港 その2

にじいろさかな号での海中散歩から三崎港に戻る頃には1時をまわっていた。
お昼をどこかでとあたりを見渡すと、マグロと地魚を出す店が数軒並んでいるのが目に入る。そのうちの一軒、「三崎館支店 海鮮料理 はな」に入る。
隣に赤い字で大きく「三崎館」と看板を出していた店があったが、そちらが本店らしい。建物が伝統建築のようだが、由緒ある割烹旅館のようだ。中を見学してみたくなる建物だ。
三崎港に来たからにはマグロということで鉄火丼を注文する。大きめの赤身がたくさん乗った丼で、ご飯が酢飯というのもうれしい。
マグロカマの唐揚げもたのんでみたが、魚とは思えないほど肉厚でジューシー。こちらも美味しかった。

食事のあとは港にある「うらりマルシェ」を覗く。一階が海鮮、二階が野菜のマルシェになっている。
二階の野菜のほうは地元、三浦の朝採れ野菜がとても良心的な価格で販売されていた。青唐辛子もあり、欲しくなったが、奥さんが辛いものがそこまで得意なわけではないので断念。しかし、伊豆の「うずわ」を真似て、アジなどのタタキと混ぜてみたら良かったかもしれないと、後になって思った。
ほかにもバターナッツカボチャ、ヘビウリ、ツルムラサキなどあまり見かけない野菜も置いてあった。
一階の海鮮マルシェはマグロのほか干物などを売っていた。ここではマグロの酒盗を購入。先ほど食べた鉄火丼に小鉢でついてきたのだが、なかなか美味しかった。ご飯のお供にもなるし、パスタにも使えそうだ。

うらりを出てから、バスロータリーのほうへ戻り、商店街を抜け海南神社を参拝に行く。昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも登場した三浦氏ゆかりの神社だ。
境内には源頼朝公お手植えの公孫樹(いちょう)の樹がある。季節を前に緑の銀杏が実をつけていた。
土地柄か「鮪みくじ」もあった。マグロの人形を釣り上げるタイプのおみくじだ。それなりに人気があるようで、見ていると二組がやっていた。

参拝後、バスが来るまで時間があったので、商店街にある喫茶店「トエム」に入る。
昭和レトロな感じの店で、こどもの頃、夏休みにお邪魔した海の近くの親戚の家という感じがした。
私はコーヒー、奥さんはクリームソーダを注文。
コーヒーはエチオピアのイルガチェフで、お茶うけにフローズンベリーがついていた。イルガチェフにあうらしい。
奥さんのクリームソーダはアデリアの花柄グラスで出てきた。やはり昭和レトロ風味だ。そのうえ、うまい棒がおまけについていた。

バスの時間が近づいたので、トエムを出てバス停に向かう。まだ少し時間があったので、「長寿盛 山田屋酒店」とう看板をあげた倉作りのお店があったので入ってみる。
そこは「酒宿 山田屋」といって、酒屋もやっているのだが、古民家に泊まれることをコンセプトとした宿泊施設だった。
三崎には同じような古民家宿があわせて4軒あるようだ。城ヶ島なども近いし、泊まってゆっくりと観光をしてみるのもいいかもしれない。

山田屋を出てバスで三崎口駅に戻る。
近くにあるのになかなか行っていなかった三崎港。小さな旅を楽しむことができた。
三浦半島まだ見ていないところもあるので、また来てみたいところだ。

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