インタビューという形式の面白さ
野土の行動指針を決めるための前段階としての、メンバーへのインタビューを進めています。何人かへのインタビューを終えて、興味深いなと思えるところがありましたので言語化してみようと思います。
気づきの言語化の前にまず、私がインタビューをするときに気を付けていることを書いてみます。私がインタビューをするときに気を付けているのは、インタビューを受ける側のホームで行うことです。
ホームというのは相手にとってリラックスできる場所、いわば相手のテリトリーに当たる場所です。例えば相手の御自宅や仕事場です。そうした相手のホームに私がお邪魔させていただき、そこで相手の話を聞く、というスタンスをとっています。
自分がインタビューを受けると想像した時に思いましたのが、自分にとってリラックスできる場所の方が自分の本音が話しやすいだろう、ということです。
これが例えばインタビューをする私の家に来てもらう、だったり、どこかのファミレスで話をする、だとちょっと緊張してしまうように思います。ファミレスなどだと他の人がいますしね。
野土での活動指針を決めるには、やはりその人の人生観や価値観といった深いところに迫っていかざるを得ません。そうした深い話をするには、やはり相手が一番リラックスできる場所が適していると考えたのです。
インタビューをしていて面白いなと思うのは、雑談など普通の会話をしている時と展開が異なることです。
普通の会話の時は、私も相手もお互いに話したいことを話すので、話の流れでどんどんいろんな領域の話に展開していきます。
しかし、今回は野土の行動指針を決めるための聞き取り、というテーマがあるので、話が逸れすぎると一旦元のテーマに話を戻すようになります。
私は性格上、複数に注意を向けるより一つのことに集中する方が心地よく感じる傾向があり、話をする時も一つのテーマに沿って話をする方が話しやすいと感じる傾向があります。インタビューという形だと、一つのテーマに沿って話すという私にとって心地よい展開になるので、インタビューをしやすいです。
また、インタビューは単なる雑談とは異なり、相手が話す側、私が聴く側、という役割に分かれるので、そこでも話の展開が変わります。
普通の会話なら、相手の意見に対して私も意見を言ったり感想を言ったりして、その私の意見にさらに相手が意見や感想を言う、といった形で話が展開しますが、インタビューは基本的に相手の意見を深掘りしていく形になります。
相手が言った意見のこの言葉はどういう意味で使っているのか。相手がその意見を言う背景にはどういう事情があるのか。なぜそれを良いと思うのか。
相手の意見を聞いて、私がはっきり理解できなかったところについて、質問をして深掘りしていきます。そうすることで、相手の意見の元になる人生観・価値観・世界観に触れることができ、相手の意見の深いところが分かってきます。「ああ、なるほど。そうやって考えているからこういう意見になるのね」みたいな理解が生まれる時があります。その理解が生じたときは、相手との不思議な一体感や共感が生まれてきて、なかなか心地よい時間になります。
インタビューというのはこういう機会でも無ければすることはないですが、「相手の考えを聞くことに徹する」という会話スタイルは時々やってみても面白いな、と思うようになりました。
本日は以上です。スキやコメントいただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!